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■最新スピード取り締まり最前線!! 新潟県で絶賛稼働中のJMA-520が、主流のレーザー式ではなくレーダー式である理由とは?
●第三の刺客は、国内最大手の無線通信機器メーカーだった!
2022年、全国で最も遅く移動オービスを導入した新潟県警が、2023年3月に公道での取り締まりの模様を各メディアに公開したことは、もうすでにご存じでしょうか。
新潟県警といえば、2020年に東京航空計器製のレーザー式オービス・LSM-300の導入を決めていたにも関わらず、県議会の反対により予算が否決されたという経緯があります。
ところが、議会の力関係が変わったためか、昨年入札を行い、めでたく(?)移動オービス導入の夢(?)がかなったというわけです。
移動オービスといえば、これまでは東京航空計器社(TKK)製のLSMシリーズ(レーザー式)と、ヨーロッパの計測器メーカー、センシスガッツォグループ(SGG)製のMSSSシリーズ(レーダー式)の2択(実際はTKKの独り勝ち)となっていましたが、報道写真を見ると、なにやらこの2つの機種とはまったくの別物であり、しかも、警察庁が鳴り物入りで推奨し、ほとんどの都道府県警がこぞって導入したレーザー式(LSMシリーズ)ではなく、明らかにレーダー式であることがわかります。もちろん、SGGのレーダー式でもありません。
そう、ついに、移動オービス戦線に第三の刺客が表れたというわけです。
その名も、日本無線(JRC)製のJMA-520。JRCといえば交通取締りマニアならご存知の、ネズミ捕り用速度計測機(光電管&レーダー)でおなじみ、日本最大手の無線通信メーカ―です。
●レーザー式オービスに欠陥あり?
このJMA-520。昨年、新潟県の入札に参加し、落札したのが常連のカナデン(TKK)でも沖電気(SGG)でもなく、初顔のJRCであることは分かっていたのですが、その基本性能や導入動機については実は、現時点では不明。
ちなみに、掲載写真は公道でのテストを目撃した一般ユーザーからの報告と、報道写真を参考にイラスト化したもので、実物の写真ではありませんが、どっちみち一見、目立ちすぎのような気がするのは筆者だけでしょうか?
いずれにしても今や、全国的に移動オービスによる取り締まりの主流となり、高速道路で増殖中の「半固定式オービス」にも流用されている(厳密には別物)LSM-310(300)を差し置いて、なぜ今さら新規の移動オービスを登場させたのか? さらに、なぜ、レーザー式ではなくレーダー式なのか?
これはあくまでも推測ですが、主流となっているLSM-310(300)の取り締まり件数が思ったように伸びていないことから、なんらかの不具合により取り締まりの正確性に支障をきたしているのでは、ということが考えられます。
そのため、ネズミ捕りにおける計測機器で実績を積んでいるJRCに白羽の矢が立ったのではないでしょうか?
とにかく、JMA-520の基本性能や導入動機に関しては、今後、調査を続けていくつもりです。続報をお楽しみに!
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