EVも高性能モデル導入が当たり前に!? 赤いブレーキキャリパーを備えた「DS3 E-TENSE」をキャッチ

■シングルモーターで最高出力180psを視野に開発か

フランスのプレミアムブランド「DSオートモービル」は、電動化シリーズ「E-TENSE」(Eテンス)を展開していますが、新たに高性能グレード「スポーツ」(仮称)が導入される可能性が高いことがわかりました。

DS3 E-Tense スポーツ 市販型プロトタイプ スパイショット
DS3 E-Tense スポーツ 市販型プロトタイプ スパイショット

DSオートモービルは2022年、「DS3クロスバックE-TENSE」の改良型を発表しましたが、いくつかのスパイシーなパフォーマンス要素を備えた「スポーツ」は、より高いパフォーマンスや、アグレッシブなエクテリアデザインが特徴となりそうです。

DS3 E-Tense スポーツ 市販型プロトタイプ スパイショット
DS3 E-Tense スポーツ 市販型プロトタイプ スパイショット

南ヨーロッパで炎天下テスト中に捉えたプロトタイプは、フェイスリフト前のDS3クロスバックを開発プロトタイプのベースとして使用し、現行量産モデルの新設計されたバンパーと照明ユニットを欠いています。

しかし、ハイライトは赤く塗られたキャリパーで、大きなフロントブレーキを隠す大径アロイホイールを装備。おそらく275/45の20インチリムに取り付けられた「ミシュラン パイロットスポーツ4S」タイヤを履いていると思われます。またサスペンションもローダウンされているようで、よりスポーティな印象を与えています。

フロントエンドでは、ヘッドライトの下のクロームアクセントを延長し、中央下部のバンパー開口部をカモフラージュ。グリルデザインを含めて、よりアグレッシブなフロントマスクとなりそうです。リアエンドでは、テールパイプはなく、「E-TENSE」バッジによりフルエレクトリックパワートレインを示唆しています。

DS3 E-Tense スポーツ 市販型プロトタイプ スパイショット
DS3 E-Tense スポーツ 市販型プロトタイプ スパイショット

現行型DS3 E-TENSEには、最高出力156ps・最大トルク260Nmを発揮するシングル電気モーターを搭載、フェイスリフト前のモデルと比較して20ps増加しています。またWLTP規格で最大250マイル(402km)の航続距離を実現する、新しい大型の54.0kWhバッテリーも搭載されています。

DS3 E-TENSEのパフォーマンスバージョンでは、最高出力180psを視野に入れているようで、ハンドリングを向上させるために、よりスポーティなシャシーセットアップと組み合わせることが期待されます。

キャビン内に大きな変化はないと見られますが、新しいグラフィックを備えたソフトウェア、特注のトリム部品が搭載される可能性はありそうです。

DS3 E-TENSEスポーツの発表時期は明らかになっていませんが、同ブランドでは、2024年から完全に電気自動車ブランドになると発表しており、スポーティなEVの追加は、間違いなく業界の非常に激しい競争に刺激を与えることはもちろん、EVにハードコアモデル導入が当たり前の時代となりそうです。

(APOLLO)

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APOLLO

アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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