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■2024年の東京オートサロンで見ることができそう
かつて、日本でも販売されていたことのある三菱の1tピックアップトラック「トライトン」が、6代目へとフルモデルチェンジ、主要マーケットであるタイにて世界初公開されました。
従来モデルから一回りサイズアップ、ゴージャスでドレッシーなスタイルに生まれ変わったトライトン(地域によってはL200という名称にもなる)は、アセアン・オセアニアでの展開を予定しています。
そして、12年ぶりに日本での販売が復活することにもなりそうというのも、このニューモデルへ注目すべきポイントです。
三菱の発表によれば、新型トライトンの日本上陸は2024年初頭の予定。タイミング的には、東京オートサロン2024での国内お披露目が期待されるのではないでしょうか。
そして、三菱の熱狂的なファンにとって、トライトンの復活は待望のニューモデルといえるかもしれません。その理由は、パワートレインを構築するハードウェアにあります。
●エンジンはキャラバンにも積まれる4気筒ディーゼル
ご存知のように、三菱自動車はルノー、日産とアライアンスを組んでいます。そのため、三菱のニューモデルといっても、アライアンスの影響を感じてしまうことになりがちです。
日本における三菱のフラッグシップといえるアウトランダーPHEVにおいても、プラットフォームは日産エクストレイルと共通というのはよく知られているところでしょう。
しかし、新型トライトンについては、ピックアップトラックの王道といえるラダーフレームを使ったアーキテクチャが基本となっています。
エンジンは4気筒ディーゼルの「4N16」型です。この2.4Lディーゼルは、日産キャラバンにも搭載されていますが、三菱が開発したクリーンディーゼルであることは、ファンであればご存知のことでしょう。
駆動系についても、上級グレードには、パジェロの頃からおなじみの「スーパーセレクト4WD-II」と、7つのドライブモードを組み合わせたものが設定されます。日本に導入されるのは、この仕様となるはずです。
●スーパーセレクト4WD-IIと7つのドライブモード
スーパーセレクト4WD-IIは、駆動モードの切り替えとしては後輪駆動の「2H」、フルタイム 4WD の「4H」、センターディファレンシャル直結の「4HLc」、ローギヤードとなった「4LLc」という4種類から選ぶことができる仕様になっています。
ドライブモードは全7モード。すべての4WDモードに「NORMAL」モードを設定しているほか、駆動モードに応じたドライブモードを用意しているのがユニークなポイントとなっています。
2Hには経済性を重視した「ECO」、4Hに「GRAVEL(未舗装路)」と「SNOW(氷雪路)」、4HLcに「MUD(泥濘)」と「SAND(砂地)」、4LLcには「ROCK(岩場)」モードが設定されているといった具合です。
さらに注目したいのは、スーパーセレクト4WD-II搭載車には、ブレーキ制御を利用したアクティブヨーコントロール「AYC」を採用していることです。
AYCといえば、三菱独自の曲がる技術として知られています。2020年代になってFRベースのAYCが味わえるというのは、古くからの三菱ファンにとって感涙ものではないでしょうか。その意味でも、トライトンの日本導入には大いに期待が高まります。