■シューティングブレークはこれが最後の世代に
昨年から度々目撃されていた、メルセデス・ベンツ謎のプロトタイプが灼熱のスペインに出現しました。
これまでノーズからテールまで厳重にカモフラージュされた開発車両を多数見てきましたが、どれも排気口がなかったり、充電ポートがあったりで、フルエレクトリック「EQAセダン」説が存在していました。
以前北部での冬季テスト中に捉えたプロトタイプには、右側に目に見える充電ポートがありましたが、この最新プロトタイプには見当たりません。
その代わりに、左側に燃料ポートが配置されていますが、これは2024 CLAの給油口の位置と一致しています。
またリアバンパー下部をズームすると、向かって右側に1本の排気パイプが路面に向かって出ており、煙が出ることも確認されていることから、CLA内燃機関が次世代モデルでも生き続けることがわかりました。
これがプラグインハイブリッドモデルであるという証拠は見られないため、おそらく48ボルトマイルドハイブリッドシステムを組み込んだ、おなじみの2.0リットル直列4気筒ターボチャージャーエンジン搭載車と思われます。
エクステリアデザインは、ほぼ隠されています。しかし、フロントエンドには楕円形で側面に流れるヘッドライトが、かなり低い位置に配置される新グリルの両側に装備されていることがわかります。またフードにはダミーの隆起が多く、実際よりも高く見せています。
側面では、暫定のドアノブが取り付けられていますが、最終的にはフラッシュマウントドアハンドルが採用されると予想されます。リアエンドでは、ナンバープレートの窪みを備えた新設計のバンパーがみられますが、テールライトは仮コンポーネントです。
CLA次期型では、メルセデス・モジュラー・アーキテクチャー(MMA)を搭載し、内燃エンジンのほか、プラグインハイブリッドおよび電気パワートレインも搭載される予定となっています。
CLAはフェイスリフトを終えたばかりのため、次期型のワールドプレミアは、2025年以降と予想されます。次期型でも派生ワゴン「シューティングブレーク」は設定される予定ですが、メルセデス・ベンツは、ワゴンを完全に廃止する準備を進めていると伝えられているため、これが最後のシューティングブレークになる可能性があるかもしれません。