「どうして新型は…?」菅田れもん×ホンダ・シビック【注目モデルでドライブデート!? Vol.162】

■見た目スッキリ

ホンダ・シビック Type R
ホンダ・シビック Type R

「先代のタイプRは欲しいと思わなかったけど、新型は魅力的。というか、買った」

今回の“彼女”は、菅田れもんさん!
今回の“彼女”は、菅田れもんさん!

ボクのまわりにもそんな人が何人かいるわけですが、そういう人が新型の魅力としてまず挙げるのが、デザイン。ストレートに言ってしまえば、「先代のバキバキだったデザインは好みじゃなかったけど、新型のスマートなデザインならアリ」というわけです。

「ガンタムチック」なんて言われることもある先代のバッキバキのデザインは、アメリカ人には大好評だったとか。でも、日本人の好みには合わなかったかな…と、個人的には思っています。新しいType Rがこのデザインで本当によかった。

「クルマのハナシもいいけどさ・・」
「クルマのハナシもいいけどさ…」

注目したいのはやっぱりリヤフェンダーですよね。

従来のタイプRは、ベース車両(普通のシビック)に対するワイドトレッド化への対応として、フロントフェンダーは専用品を組み合わせていました。しかし、リヤフェンダーは標準車と同じもので、その上にオーバーフェンダーを取り付けて、太いタイヤを収めていたんです。

シビックのリアビュー
シビックのリアビュー

でも新型は、タイプR専用のリヤフェンダーを装着。オーバーフェンダーを装着しないから、見た目がとてもスッキリしているのがいいじゃないですか。

●うまく作られている

フェンダー話は続く・・
フェンダー話は続く…

「新型になって、なぜ専用のリヤフェンダーにスイッチしたの?」

彼女のそんな疑問はごもっとも。単刀直入にいえば、お金が回せるようになったからです。

「コッチには気を回してほしい」
「コッチには気を回してほしい」

専用のリヤフェンダーにするのって、お金がかかるんですよ。リヤフェンダーはフロントフェンダーと違って車体に溶接されるので、専用のリヤフェンダーを作って組み付けるには手間がかかり、そのぶんお金も必要になるわけ。だから、ハードルが高いんです。

「でも、どうして新型だとお金が回せるようになったの?」

「狂喜乱舞?」
「狂喜乱舞?」

その理由は、先代で販売台数が増え、新型はさらに多くの販売が見込めたから。実は先代シビックType Rは、歴代Type Rとしてもっとも多く売れたモデルとなったのでした。

その背景にあるのは、タイプRとしてはじめて北米への正規導入が始まったからで、待ちかねていた北米のType Rファンが狂喜乱舞。Type Rをたくさん買ってくれたというわけです。

シビックのリアウィング
シビックのリアウィング

そこで弾みがついたことで、新型シビックType Rはリヤフェンダーの専用化に踏み切ったということですね。

ところで、新型だけでなく、先代でもシビックType Rを運転して感心するのはリヤウイング。ルームミラー越しの後方視界で、まったく邪魔にならないんですよ。

あんなに大きいのに、視界に入らないようにうまく作られている。それって凄くないですか?

そして日が暮れるのでした
そして日が暮れるのでした

(文:工藤 貴宏/今回の“彼女”:菅田 れもん/ヘア&メイク:加藤 紗弥/写真:ダン・アオキ

この記事の著者

工藤貴宏 近影

工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
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