■「VWの強みの1つは常にインテリアにあり、その評判を失いたくない」
フォルクスワーゲン(VW)は、近い将来ほぼすべての改良/新型モデルに、より大型のインフォテイメントタッチスクリーンを搭載しますが、注目のコックピットを集めることに成功しました。
今回捉えたのは「キャディー」「T-Roc」「T7」「ゴルフ」「ティグアン」です。
VW「ゴルフMk8」を始めとする現在のインフォテイメントは、VWにダメージを与えたと言われています。
顧客からもシステムや空調などを含めた操作の使い勝手が悪いという意見が多いことから、ホイールのハプティックボタンを排除、新設計されたロータリー式コントローラーがセンターコンソールを配置するなどできる限りシンプルになることが発表されています。
同ブランドCEOのトーマス・シェーファー氏は「VWの強みの1つは常にインテリアにあり、その評判を失いたくない」 と語っており、今後は顧客の混乱を防ぐために、異なるモデル間で制御を一貫させることに取り組んでいくようです。
その表明通り、これらのコックピットには非常に大型で、最大15インチとみられるタッチスクリーンを搭載、どのモデルにも中央タッチスクリーンがダッシュボードとは独立した、まったく新しいレイアウトが見てとれます。
新しいボタンのセットは、画面の下端にある角度のついたベースに配置されていますが、現時点では、タッチセンサー式なのかアナログなのかは不明です。
キャディーは、先日PHEVモデルの初スクープに成功しましたが、その内部は現行ユニットが装備されており、新型のコックピットは、今回初スクープとなっています。
初代キャディは1980年に登場。当初はピックアップトラックでしたが、その後MPVへ進化しました。4代目となる現行型は2020年に発売されていますが、いよいよPHEVの導入となります。
スペインで撮影されたプロトタイプは、カモフラージュもほぼなく、左側フェンダーに充電ポートを配置、リアゲートの角には「eHybrid」のバッジがはっきりと確認できます。
日本でも大人気のVWモデルが、次世代コックピットでどんな進化を見せるが要注目ですね。