■より丸みを帯び、エッジを備えた新しいフロントガラス装備
独立系デザイナーの「@volac」(カミロ・ディレイ)氏が、BMWがかつて製造・販売していたスーパーカー「8シリーズ」(E31型)をベースにオープンモデルとなる「スピードスター」を提案しました。
世界にインパクトを与えた8シリーズは、「世界一美しいクーペ」と評された6シリーズ後継モデルとして1990年に発売されました。
同ブランドでは「M1」以来のリトラクタブルヘッドライトを採用、コスト面からカブリオレは量産されず、ロングノーズ&ショートデッキが特徴の2ドアクーペのみ販売されています。
完成された8シリーズ スピードスターは、ボディ下部をクーペと共有していますが、ルーフはデジタル処理により完全に切り取られています。大きな変更点は、より丸みを帯び、エッジを備えた新しいフロントガラスと、伝統的なダブルバブルルーフ、そして特注のリアトノカバーでしょう。
制作者の@volac氏は、この架空のスピードスターのパワートレインを説明していませんが、クワッドテールパイプは、それが決してエレクトリックモデルでないことを示唆しています。
CADで生成されたこのレンダリングは、インターネットでも注目を集め、コメントの多くは肯定的なものだったようです。またBMWクラシックの公式アカウントからも、デザイナーにプロジェクトをコミュニティと共有する許可を求めるコメントが寄せられたといいます。
8シリーズ スピードスターはデジタル専用モデルであり続ける可能性は高いです。しかし、近年コーチビルドや、レストモッドのプロジェクトが急増、何が起こるかわからないと言っていいでしょう。
因みに、BWMは過去に「850iカブリオレ」のプロトタイプを1台だけ製造、ミュンヘン博物館に展示しています。