ポルシェ「タイカンGT」はトリプルモーターで1000馬力を発揮。EVセダン最速の座を奪うか?

■0-96km/h加速1.99秒、最高速度320km/hオーバー

ポルシェは間もなく、EVサルーン「タイカン」改良型を導入予定ですが、その目玉となる超強力バージョンの最新プロトタイプをカメラが捉えました。

ポルシェ タイカンGT プロトタイプ スパイショット
ポルシェ タイカンGT プロトタイプ スパイショット

ニュルブルクリンクを走るプロトタイプの内部には、巨大なロールケージが配置されているのが見えます。この日の雨に備えいくつかの作業が行われていたといいます。

ポルシェ タイカンGT プロトタイプ スパイショット
ポルシェ タイカンGT プロトタイプ スパイショット

エクステリアでは、巨大なリアウイングを装着し、前輪の内部には非常に大きなブレーキキャリパーが確認できるほか、ホイールも「GT」専用のようです。

そのほか、コーナーエアインテークを新設計し、丸い形状の下部ドライビングランプを備えています。ヘッドライトは、ポルシェ カイエン2024モデルでデビューしたHDマトリックス技術を採用するヘッドライトが装備されています。

リアの変更は最小限に見えますが、GTは下部コーナーに沿って追加の空力調整が行われる可能性があるでしょう。

現在、タイカンファミリーの最高級グレードは「ターボS」です。最高出力750psの電動パワートレインを搭載し、0-96km/h加速は2.6秒となっています。

しかしこの「GT」では、初のトリプルモーターを積むようです。これまで現在のシャーシのパッケージングがそれを可能にするかどうかという疑問がありましたが、この最新プロトタイプを見る限り問題はクリアされたようです。

ポルシェ タイカンGT プロトタイプ スパイショット
ポルシェ タイカンGT プロトタイプ スパイショット

噂によると、最高出力1,014psを発揮する全輪駆動システムが搭載されるといいます。これはテスラ「モデルSプラッド」の1,034psに肉薄する数値で、0-96km/h加速もプラッドの1.99秒以下、最高速度は320km/hを超えることが濃厚です。

タイカンの超強力バージョンのワールドプレミアは、2023年内と予想され、最終的な車名は「タイカン ターボGT」、あるいはシンプルに「タイカンGT」が候補になっているようです。

(APOLLO)

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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