フランスでクルマに乗ったらスピード違反のお手紙が届きました! これ、日本でも取り入れたらいい!

■交通安全に実効性ある速度取り締まりを提案します

クルマの事故の中で可及的速やかに絶滅させたのが狭い路地での人身事故だと私は思う。最近『ゾーン30』などと称する「ゆっくり走りましょう」という区域を住宅地や通学路、保育園の散歩コースなどに設定しているようだけれど、抜け道に使われているルートなんか殺傷性が最も高いと思われる2トントラックなど暴走している。守らせる気もないようだ。警察、積極的に取り締まる姿勢感じず!

自動車評論家は当然ゴールドです
自動車評論家は当然ゴールドです

一時は移動オービスなど導入して取り締まると大きく出たものの、その後、この手の取り締まり機は首都高や片側一車線の高速道路などで使われ、幼児や乳児を守ろうとしていない。正面から撮影する日本の取り締まり方法、肖像権などの問題もあり、そもそも30km/h以上でしか取り締まりにくいという課題もあるようだ。だったら海外のように後方から撮影し、駐車違反と同じくクルマの持ち主に請求すればいい。

フランス語でなにやら速度やら場所が書かれているようです
フランス語でなにやら速度やら場所が書かれているようです

ここから少し恥ずかしい話になります。先日、フランス取材をした。延べ7日間クルマで2000kmくらい移動したのだけれど、久し振りにやっちまいました。日本での速度違反は20年以上していないのだけれど、おフランスからこんなお手紙が届いた次第。フランス語なので全く解らず。そのまんま捨てようかとも思ったが、どうやら速度など書いてある。61km/hとか50km/hとか56km/hとか。

翻訳アプリで日本語にするとご覧の通り
翻訳アプリで日本語にするとご覧の通り

幸い写真で翻訳出来るアプリもあるのでチェックしてみたら以下の通り! 「あんたは50km/h制限の区間を61km/hで走っていた。許されるのはせいぜい56km/hまでよ」だって。運転手は誰だか解らないけれどその時クルマを借りていたのはアンタだから払いなさい、という。これ、日本の駐車禁止と同じ方式。わずか11km/hオーバーで容赦なく取り締まるのも日本の駐車監視員と同じ。

罰金、きちんとお支払いします
罰金、きちんとお支払いします

罰金は46日以内に支払えば90ユーロ(約1万3500円)。払わないとドンドン高くなっていく。日本だと追いかけられないかと思いきや、次にフランスへ入国した時にどんな対応が待っているか不安。とっとと払った方がいい。フランス在住なら逃げ回っていると最後は逮捕されるという。日本の反則金と同じような扱いだと考えればいいだろう。こんな厳格だと思ってませんでした。次回、制限速度はキッチリ守ります。

本題から外れました。日本のゾーン30区間もこういった取り締まりをガンガンやればいいと思う。従来の自動取り締まりと違うシステムを考えたらいい。「警察による駐車違反と駐車監視員による取り締まりの違いのように」です。後ろから撮影し、名義人に請求書を送り「払わなければ名義人を逮捕する」でいい。罰則金を地方自治体に納付し、交通遺児の援助に使うなんてのもいいだろう。

歩行者専用にするのではなく、厳密な速度制限で取り締まるのもありでは?
歩行者専用にするのではなく、厳密な速度制限で取り締まるのもありでは?

同時に現在行っている通学時間帯の通行止め措置は廃止でいい。今や実効性無し! 私の家の近所も小学生の横をかなりの速度で走って行く輩が少なくない。20km/h以上だったら写真撮って反則金を送るシステムさえ作っておけば、今の建前だけの通行禁止よりずっと安全な道路になると思う。もちろん電動キックボードやバイクも後方にナンバー付くため撮影の対象です。

国沢光宏

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