カワサキ「ノスリスe」は自転車感覚で乗れるフル電動3輪ビークル。43万100円のミニカー登録モデル

■前2輪+後1輪で安定感も抜群

カワサキモーターサイクルジャパンは、自転車感覚で乗れるフル電動の3輪ビークル「ノスリスe(noslisu e)」を、2023年6月30日(金)より発売することを発表しました。

ノスリスeのサイドビュー
ノスリスeのサイドビュー

フロントに採用した独自の2輪ステア機構などにより、自転車でもモーターサイクルでもない、新たな乗り味を実現するのがこのモデル。

前2輪+後1輪という車体レイアウトにより、安定性なども抜群。気軽にまたがって、街中などを快適に移動できる新感覚の電動ビークルが登場します。


●独自の2輪ステア機構で自然な操縦性

ノスリスeは、スロットルレバーを押すだけで、爽快で快適な移動を楽しめるフル電動の3輪ビークルです。

前述の通り、前2輪+後1輪というレイアウトと、独自のステアリング機構を採用することで、軽快なハンドリングなどを実現します。

安心感と楽しさを両立した独自の2輪ステア機構
安心感と楽しさを両立した独自の2輪ステア機構

特に注目なのは、独自の2輪ステア機構(特許取得済)で、ハンドル操作と車体の動きがシンクロする自然な操縦性を実現。自転車を運転したことがあるユーザーなら、誰もがすぐに乗れる手軽さと楽しさを演出します。

車体サイズは、全長1790mm×全幅695m×全高985mmで、ホイールベースは1110mm。815〜960mmという低いサドル高により、足着き性も抜群です。

パワートレインには、定格出力500Wのインホイールモーターを後輪に内蔵。48V-14.7Ahのリチウムイオンバッテリーを搭載することで、最高速度は約35km/h、1充電あたりの走行距離は47.4kmを実現します。

さらに、使用状況に合わせた3つの走行モードを用意。「モーターが動かないモード」「最高速度が20km/hのモード」「速度リミッターが掛からないモード」といった各モードを、左ハンドル側のスイッチで簡単に切り替えることができます。

大容量(最大20㎏)の積載時にも安定した走行実現するフレーム直結の荷台
大容量(最大20㎏)の積載時にも安定した走行が実現するフレーム直結の荷台

足まわりでは、大径20インチタイヤと機械式ディスクブレーキを3輪全てに採用。走行安定性とスポーティな外観、高い制動力などに貢献します。

ほかにも、フレームに直結した荷台を装備することで、大容量の積載時にも安定した走行を実現。20kgまでの荷物を積載することが可能なうえ、低い位置に荷台を設定することで、積み下ろしがしやすい仕様となっています。

●乗るには普通自動車運転免許が必要

このモデルは道路交通法では「普通自動車」扱いで、道路運送車両法上では「第一種原動機付自転車」扱いとなるミニカー登録モデル。公道で走行するには、各市町村から交付される標識(ナンバープレート)が必要で、自賠責保険の加入も必須です。

定格出力500Wのインホイールモーターを採用
定格出力500Wのインホイールモーターを採用

また、ミニカー登録し公道で運転するには、普通自動車運転免許(AT限定可)が必要(原付免許では走れません)。走行は車道のみで、歩道や自転車専用道の走行は禁止されていますので、注意しましょう。

さらに、バッテリー切れの時には原動機付自転車の保安基準(ヘッドライト点灯、ウインカー点滅など)を満たせないため、走行することは法令違反です。また、電源オフ時に人力のみで走行することも法令違反となります。走行する際は、必ず電源が入っていることを確認しましょう。

なお、車体色はメタリックスパークリングゴールドの1色を設定。価格(税込)は43万100円で、前述の通り、2023年6月30日(金)より発売です。

(文:平塚 直樹

この記事の著者

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平塚 直樹

自動車系の出版社3社を渡り歩き、流れ流れて今に至る「漂流」系フリーライター。実は、クリッカー運営母体の三栄にも在籍経験があり、10年前のクリッカー「創刊」時は、ちょっとエロい(?)カスタムカー雑誌の編集長をやっておりました。
現在は、WEBメディアをメインに紙媒体を少々、車選びやお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジーなどを中心に執筆しています。元々好きなバイクや最近気になるドローンなどにも進出中!
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