ポルシェ「パナメーラ」は生き続ける! 次期型がニュルブルクリンクで最終調整

■EVタイカンとの共存を視野に次期型で巻き返し

ポルシェが現在開発終盤と見られる、5ドアリフトバックセダン「パナメーラ」次期型の最新プロトタイプをカメラが捉えました。

ポルシェ パナメーラ 次期型プロトタイプ スパイショット
ポルシェ パナメーラ 次期型プロトタイプ スパイショット

パナメーラの販売は、EVセダン「タイカン」の登場以来押されており、ポルシェのラインアップの中でも最も販売台数が少ないモデルとなっています。2022年の販売はやや上向きになりましたが、その存続さえ危ぶまれていました。

ですが、現在はEVタイカンとの共存を視野に次期型で巻き返しを狙っています。第2世代となる現行型パナメーラは、2016年6月にデビューしており、7年振りに世代交代となります。

ポルシェ パナメーラ 次期型プロトタイプ スパイショット
ポルシェ パナメーラ 次期型プロトタイプ スパイショット

ニュルブルクリンクで捉えたプロトタイプは、現行型のヘッドライト、フェンダー、バンパーを模するために巧妙な偽装がほどこされていますが、ヘッドライトは現行型よりコンパクトに、そしてより角ばったデザインへと進化する見込みです。おそらく、EVタイカン最新型で採用されているHDマトリックス デザインLEDテクノロジーが使用されていると思われます。

またフロントの大型エアインテークから、このプロトタイプがターボなどの高性能バージョン一つである可能性が高いと見られます。ナンバープレートの上には、水平インテークスロットが配置されており、リアエンドでは可変式リアウイングが起動、LEDテールライトはスリム化されている様子が伺えます。

237591

キャビン内では、12.3インチのインフォテインメントスクリーンと対になった、12.6インチのドライバーズディスプレイで構成され、ダッシュボードの助手席側には、オプションの10.9インチの追加スクリーンが搭載されることが予想されます。

パワートレインについては不明ですが、カイエンSはフェイスリフト時に2.9リットルV6エンジンを4.0リットルV8に交換、最高出力を440psから475psに引き上げています。現在、同じ2.9リットルV6を使用しているパナメーラ4Sも同様であると推測するのが合理的でしょう。

また、PHEVモデル「パナメーラ4 Eハイブリッド」のEV航続距離も進化、カイエンEハイブリッドの従来モデルは17.9kWhのバッテリーを搭載しましたが、フェイスリフトでは25.9kWhにアップデートしました。これが次期型パナメーラにおいてもヒントになりそうですが、現在のEV航続距離48km~56kmが大幅に改善され、80km超えを目指し開発中だといいます。

パナメーラ次期型のワールドプレミアは、2023年内と予想されていますが、以前にセンターロックホイールを備えたプロトタイプが目撃されていることからも、バリエーションの1つはサーキットに特化したモデルになる可能性がありそうです。

(APOLLO)

この記事の著者

APOLLO 近影

APOLLO

アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
続きを見る
閉じる