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■受注期間限定で2023年9月25日に発売
ホンダのモトクロス競技専用車のフラッグシップともいえるモデルが「CRF450R」。モトクロスを楽しむ一般ライダーから全日本モトクロス選手権などの国内レースなどで活躍。
また、FIMモトクロス世界選手権やアメリカのAMAなど、世界的オフロードレースの最高峰クラスに参戦するレーサーのベースマシンとしても有名です。
そんなCRF450Rに、新しいカラーリングを採用した2024年モデルが登場。受注期間限定で2023年9月25日に発売されます。
●細部の熟成で戦闘力をアップ
CRF450Rは、排気量449.7ccの水冷4ストロークOHC単気筒エンジンを搭載するホンダのモトクロス競技専用車、いわゆる市販モトクロッサーです。
2020年のフルモデルチェンジで登場した現行モデルは、エンジンの排気ポートをストレート化し排気効率を上げることで、中・高回転域の出力を向上。マフラーをシングル化するなどで、エンジンのトルクフィールもアップさせています。
また、フレーム、スイングアームなどを新設計し、車体剛性の最適化とともに軽量化を図ることで、旋回性と安定性を高次元で両立。チタン製フューエルタンクやリチウムイオンバッテリーの採用などで、徹底した軽量化も図ることで、111kgという車両重量を実現。オフロードのハードかつ多様な路面状況下での高い走破性と、レースなどでの高い戦闘力を実現しています。
さらに、2022年に登場した2023年モデルでは一部改良も実施しています。
スロットルボアの小径化や、ファンネルの伸長に加え、バルブのスプリングレートやポート形状、バルブタイミングなどを変更。これらの変更に合わせFIセッティングも最適化することで、低中速域の出力ならびにトルクの向上も実現しています。
また、フレームダウンチューブ部分のフロントジョイントとリヤクッションアッパーブラケットのアルミ肉厚を増すことで、フレーム剛性を最適化。足まわりも、フレーム剛性最適化に合わせ前後サスペンションのセッティングを変更することで、優れた走破性や操作性に貢献しています。
●新色にエクストリームレッドを採用
そんなCRF450Rの新型では、モトクロス/エンデューロ競技専用車「CRFシリーズ」共通イメージのカラーリング、および、グラフィックデザインを採用。ホンダ製オフロードモデルのアイデンティティを継承するエクストリームレッドを採用し、力強さと情熱を表現しています。
また、シートカラーも2023年モデルのブルーからレッドに変更し、車体色とマッチング。前後ホイールのカラーをブラックとし、足まわりを引き締まった印象にしたほか、車体側面のグラフィックデザインは、ブルーのラインを強調した仕様となっています。
実際に、今回のカラーリングは、アメリカで最も権威があるオフロードレースのAMAシリーズ戦にホンダワークスチーム「Team Honda HRC」が投入しているマシンによく似ています。
ちなみに、野球場などのスタジアムに作った人工的なコースで行われる「AMAスーパークロス」の最高峰450SXクラスでは、ホンダが20年ぶりの快挙を達成。Team Honda HRCに所属し、CRF450Rを駆るチェイス・セクストン選手が、自身初となる2023年度のシリーズチャンピオンを獲得したほか、2003年にリッキー・カーマイケル選手が獲得して以来、久々のタイトルをホンダにもたらしています。
また、現在行われているアウトドアのオフロードレース、AMAモトクロスの最高峰450クラスでも、Team Honda HRC所属のジェット・ローレンス選手が、CRF450Rで3戦連続優勝を果たし、現在ランキングトップに。
アメリカだけでなく、世界からトップライダーが集結する2つのシリーズで、大活躍をみせています。
そんなホンダのワークスモトクロッサーを彷彿とさせるのが、2024年モデルのCRF450R。
価格(税込)は103万4000円で、2023年6月15日(木)から9月30日(土)までの期間限定で受注を受け付け、前述の通り、2023年9月25日に発売されます。
(文:平塚直樹)