■垂直エアカーテンとフロントスプリッター、複雑吸気口を装備
メルセデスAMGは現在、高性能2ドアスポーツクーペ「GTクーペ」改良型を開発中ですが、その最新プロトタイプをカメラが捉えました。
ニュルブルクリンクで捉えた開発車両は、先日市街地で目撃されたブルーのプロトタイプから一転、ワインレッドカラーです。
フロントエンドはグリルが拡大され、ヘッドライトはよりなめらかなアウトラインに。上部にはシャープなLEDデイタイムランニングライトが1本走っています。
バンパーには、垂直エアカーテンとフロントスプリッターを装備。より複雑に吸気口が分割されており、先代よりかなり凶暴な顔つきは、以前捉えたブルーのプロトタイプと変化はないようです。
しかし、足回りには異なるデザインのホイールを履き、リアウィングは固定式からアクティブ式に取り替えられているほか、ディフューザーは目立つものの、それほど攻撃的ではありません。
またブルーのテスト車両には、リアバンパーの下に薄いリップスポイラーが装着されていましたが、このプロトタイプでは見当たらなく、グレードの違うモデルか、オプションのエアロパーツと思われます。
いずれにしてもこのプロトタイプは、「GT 63 S E パフォーマンス」の可能性が高く、ボンネットの下には4.0リットルV型8気筒ツインターボエンジン+モーターを搭載するはずです。おそらく最大204psの電気モーターがリアアスクルに作用、システム合計の最高出力843ps・最大トルク1470Nmを叩き出すと思われます。
4ドア版は車重5247ポンド(2380kg)と重量級ですが、0-96km/h加速にわずか2.9秒で到達する俊足です。500ポンド(227kg)軽量化されたGTクーペが、その数値を超えてくることは想像に難くありません。
キャビン内では、12.3インチのデジタルインストルメントクラスター、11.9インチのインフォテインメントシステム、指紋リーダーを使用してドライバーを認識し、好みの車両設定をロードする生体認証技術も搭載される予定となっています。またシートレイアウトは2+2が採用されるでしょう。
ここ1年以上にわたりスクープされてきましたAMG GT改良型。ワールドプレミアは、今夏の終わりまでにはなされると予想されます。