■ID.3と似たインテークを備えた、シャープなフロントバンパー
フォルクスワーゲン(VW)は現在、欧州Cセグメントのベンチマークである「ゴルフ」改良型の開発に着手していますが、その市販型プロトタイプを、カメラが初めて捉えました。
現行型となる8代目は2019年にデビューしており、これが「8.5」世代への大幅改良となります。VWは2033年にEV専門ブランドへ移行することが決定しており、最後のICE搭載ゴルフとなる可能性が高いようです。
2022年9月にも改良型プロトタイプが目撃されましたが、テストミュールであり、今回は最終コンポーネントを装備した市販型ボディです。
しかもカモフラージュは軽く、フロントエンドでは、よりスリムでアグレッシブになったヘッドライトを装備。ID.3と似たインテークを備えた、シャープなフロントバンパーなどが確認できます。
リアエンドではテールライト内部のグラフィックが変更され、全体像が丸くなります。因みに、このプロトタイプは、フロントフェンダーに充電ポートを配置し、テールゲートに「eHybrid」のバッジを装備していることから、PHEVパワートレインを搭載していることがわかります。
キャビン内でも大きな変化が起こりそうです。ID.7と同様に15インチに見える、かなり大型の自立式インフォテインメントタッチスクリーンによって占められているほか、ステアリングホイールの静電容量式タッチボタンを廃止し、従来のコントロールに戻されます。
下部トリムには 、ID.3のような小型の12インチスクリーンが搭載される可能性がありますが、それでも現在のゴルフの10インチディスプレイよりも大きくなります。
改良型では、VWグループで広く使用されている「MQB Evo」アーキテクチャーの進化系を採用。マイルドハイブリッド1.0 eTSIと1.5 eTSIには小規模なアップデートが行われ、おそらく同じ出力が維持されると予想されます。
またPHEVでは、最高出力272psを発揮し、最大100km(62マイル)のゼロエミッション航続距離を可能にするアップグレードされたパワートレインを得るでしょう。
ゴルフ改良型のワールドプレミアは、2024年内と予想されます。