■これまで捉えたどのプロトタイプとも異なるデザイン
アウディが現在開発を進めるフルフルエレクトリック・クロスオーバーSUV「Q6 e-tron」市販型の最新プロトタイプをカメラが捉えました。
これまで数え切れないほどのQ6 e-tronのプロトタイプを撮影、また公式リークもされていますが、今回捉えた開発車両はそのどれとも異なるデザインが見てとれます。
フロントエンドでは、チェッカーフラッグのように光るLEDデイタイムランニングライト、複雑な開口部を持つバンパーを装備。下部グリルは反転され、スマイリーフェイスとなっているほか、グリルメッシュにスポーティな六角形パターンが確認できます。
さらに、フロントフェンダー後部にはスリムなエアアウトレットが配置されていることから、このプロトタイプが高性能「S」モデルである可能性がありそうです。
もちろん、これが内燃機関のアウディであれば、エキゾーストパイプで確認可能ですが、EVのためそれは不可能です。
ですが、プロトタイプにはモノブロックキャリパーと、ローターがはるかに大きく見えるブレーキなど、他の手がかりもあります。また、カモフラージュのため、あえてキャリパーを落ち着いた色に塗装している可能性もありそうです。
キャビン内では、インストルメントクラスターとインフォテインメントディスプレイ用の大型スクリーンを装備、中央のタッチスクリーンは、現在のラインアップでみられる、統合されたディスプレイとは大きく異なる仕様です。
市販型では、ポルシェと共同開発した「PPE」(Premium Platform Electric)アーキテクチャを採用。ポルシェはすでに、最もホットなマカン次期型EVにデュアルモータードライブトレインを搭載、最高出力612ps・最大トルク1,000Nmを発揮することを発表しています。
アウディでは頂点の「RSQ6」がそれに近づくと予想されますが、SQ6では、同じくデュアルモーターを積み、最高出力476ps、最大トルク800Nmを発揮する全輪駆動システムが期待できるでしょう。
Q6 e-tron市販型のワールドプレミアは、2023年内と予想されますが、SQ6やRSQ6など高性能モデルが同時発表されるかは不明です。アウディは電動SUVにもっとも力を入れているブランドの一つと言えますが、高性能モデルも多数導入予定で、電動SUV市場を制圧するかもしれませんね。