東京モーターショー改め「ジャパンモビリティショー」の会場に電車が登場?

■ジャパンモビリティショー・コンセプトの資料に電車が描かれている!

2023年は2年に一度開催されている東京モーターショーの開催年。今年から名称をジャパンモビリティショーと改めて開催されます。

2023年5月24日にジャパンモビリティショー2023のコンセプト・ロゴとシンボルコンテンツが発表されましたが、企画概要の説明資料には会場内で電車が展示されているイラストが描かれています。

ジャパンモビリティショー2023の企画概要イラストに描かれた電車
ジャパンモビリティショー2023の企画概要イラストに描かれた電車
Tokyo Future Tourのイラストにも電車が描かれています
Tokyo Future Tourのイラストにも電車が描かれています

このイラストはジャパンモビリティショーのメイン会場に設営されるTokyo Future Tour。

モビリティが変える未来を4つのシーンに分けて、具体的な商品・サービスと共に多彩なショー演出で描くというもので、4つのうちのひとつLIFE & MOBILITYのエリアに電車が展示されている事が分かります。

PLAY & MOBILITYエリアからも電車が見えます
PLAY & MOBILITYエリアからも電車が見えます

LIFE & MOBILITYエリアのふたつとなりにあるPLAY & MOBILITYエリアのイラストにも電車があるのが見てとれます。


●電車の正体はJR東日本燃料電池ハイブリッド車HYBARI(ひばり)か?

LIFE & MOBILITYエリアのイラストを拡大。水色・青の車体カラーの3ドア車だという事が分かります
LIFE & MOBILITYエリアのイラストを拡大。水色・青の車体カラーの3ドア車だという事が分かります

このイラストに描かれた電車。水色や青を使用したカラフルな車体カラーと、乗降ドアが3か所あることが確認できます。また、前面の上部が僅かにスラントしていることと、青いスカートも確認できます。

JR東日本の燃料電池ハイブリッド車FV-E991系HYBARI(ひばり)
JR東日本の燃料電池ハイブリッド車FV-E991系HYBARI(ひばり)

実はこのイラストにそっくりな電車が存在します。それがJR東日本の燃料電池ハイブリッド車FV-E991系HYBARI(ひばり)です。

HYBARIは、燃料電池の化学反応から生まれる水を碧いしぶきと大地を潤すイメージでとらえ、スピード感と未来感を持たせた車両デザインとしています。そのデザインにイラストの電車はそっくりです。

Tokyo Future Tourのイラストを拡大。この角度からもHYBARIそっくりなことが分かります
Tokyo Future Tourのイラストを拡大。この角度からもHYBARIそっくりなことが分かります

また、Tokyo Future Tourに描かれている電車を俯瞰しているイラストは前面下部が後退角を持っている折妻となっていて、前面窓は大小2枚のガラスを組み合わせたデザインとなっている点もHYBARIそっくりです。

HYBARIの燃料電池装置はトヨタが開発しました
HYBARIの燃料電池装置はトヨタが開発しました

LIFE & MOBILITYエリアでは未来のモビリティと人間がどう共存しているのかをリアルに体感できるとなっているので、現在試運転を行っている燃料電池ハイブリッド車を展示するというのであれば納得できます。

また、HYBARIの開発に際してJR東日本は2018年9月にトヨタ自動車と水素を活用した包括的な業務連携に関する基本合意を締結。HYBARIの燃料電池装置はトヨタが開発を担当しています。

ジャパンモビリティショー2023は10月26日〜11月5日まで東京ビッグサイトで開催。電車の展示については現時点ではまだどこからもアナウンスはありませんが、ぜひ実現してほしいものです。

(ぬまっち)

この記事の著者

ぬまっち(松沼 猛) 近影

ぬまっち(松沼 猛)

1968年生まれ1993~2013年まで三栄書房に在籍し、自動車誌、二輪誌、モータースポーツ誌、鉄道誌に関わる。2013年に独立。現在は編集プロダクション、ATCの代表取締役。子ども向け鉄道誌鉄おも!の編集長を務める傍ら、自動車誌、バイク誌、鉄道誌、WEB媒体に寄稿している。
過去に編集長を務めた雑誌はレーシングオン、WRCプラス、No.1カーガイド、鉄道のテクノロジー、レイル・マガジン。4駆ターボをこよなく愛し、ランエボII、ランエボVを乗り継いで、現在はBL5レガシィB4 GTスペックB(走行18万km!)で各地に出没しています。
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