■100kwhのバッテリーとデュアルモーターを搭載
アウディが現在開発を進める「A6」シリーズの電動ハードコアモデル「RS6」の最新プロトタイプをカメラが捉えました。
アウディは2026年に最後のガソリン車を発売する予定で、今後数年間でアウディスポーツ部門のモデルも含め、ラインナップのほとんどのモデルが電動車に移行することになります。
また、電気自動車を偶数番号に、ICE搭載モデルを奇数番号でマークするアウディの命名法も新しくなる予定です。
アウディスポーツは「S」および「RS」バッジのアウディを担当しており、フルエレクトリックパフォーマンスの「e-tron S」、および「RS e-tron GT」をすでに販売していますが、もう一つの電動「RS」モデルとなるのが「A6」次期型をベースとした「RS6」(これまで RS6 e-tronと呼ばれていた)です。
同ブランドでは、2021年4月の上海モーターショーで「A6 e-tronコンセプト」を発表、続いて2022年3月には「A6 アバントe-tronコンセプト」を公開していますが、その高性能派生モデルとなるのがこのプロトタイプです。
ニュルブルクリンクで捉えたプロトタイプは、ボディをローダウンし、フレア状のホイールアーチが確認できます。
足回りには赤いキャリパーを備えた分厚いブレーキ、薄型タイヤを備えた大径ホイールを装着しており、最強モデル「RS6」と思われますが、通常スペックが下のモデルからテストが行われるため、「S6」の可能性も排除できません。
市販型では、ポルシェと共同開発した「PPE」(プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック)を採用。エアサスペンション、後輪操舵、トルクベクタリングをサポートすることで、VWグループ「MEB」ベースのエレクトリックモデルと比較して、より洗練されたハードウェアを利用することになると思われます。
サイズに関しては、コンセプトは全長4.96m(195.2インチ)、全幅1.96m(77.1インチ)、全高1.44(56.7インチ)でしたが、市販型でも同サイズが予想されます。
A6 e-tron コンセプトでは、100kwhのバッテリーとデュアルモーターを搭載、最高出力は469psを発揮しましたが、RS6では、少なくともガソリンエンジンを搭載した最新「RS6アバント」の最高出力621psを超えてくることは濃厚といえそうです。
ベースとなるA6新型は2023年内に登場するとみられ、SおよびRSは2024年後半と予想されます。