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■クルマの雨対策ではウインドウの「コーティング」が1位
もうすぐ梅雨が到来。雨が降り続くこの時期は、視界が悪くなったり、路面がスリップしやすいなどで、クルマの事故も起こりがち。運転にも細心の注意が必要になります。
ロードサービスを手掛けるJAFによれば、雨天時の事故で最も多いのはスリップ事故。また、雨中の夜間運転は、視界が昼間よりも悪くなることで、歩行者や自転車に乗っている人を発見しづらかったり、遅れることで、人対クルマの事故も起こりやすくなるといいます。
そんな梅雨時期の運転ですが、一般のドライバーは、特にどんなことに気をつけているのでしょうか? また、事故などを起こさないために、クルマにはどんな対策をしているのでしょう?
自家用車を所有する全国の男女1324名を対象にしたナイルの調査結果では、梅雨の時期の運転で最も気をつけているのは「スピードの出しすぎ」や「フロントガラスの整備・視界の確保」、また、クルマの対策ではウインドウなどへの「コーティング」が最多だったことが分かりました。
●7割以上が梅雨時期の運転を気をつけている
今回の調査は、2023年4月18日〜4月23日の期間、インターネットのアンケート形式で行われたものです。
調査では、まず、自家用車を所有する全国の男女1324名に、梅雨の時期に運転で気をつけていることがあるかどうかを質問。その結果、
・「ある」:71.8%
・「ない」:28.2%
と、7割以上が、何かしら気を付けていることがあると回答しています。
また、調査では、梅雨時期の運転で気をつけていることが「ある」と回答した人に、どのようなことに気をつけているかを質問。結果は、以下の通りです。
1位:「スピードの出しすぎ」 25.7%
1位:「フロントガラスの整備・視界の確保」 25.7%
3位:「スリップへの注意・慎重な運転」 22.5%
4位:「歩行者・自転車への注意」 7.7%
5位:「車間距離やブレーキのタイミング」 7.6%
6位:「そのほか」 10.9%
「スピードの出しすぎ」と「フロントガラスの整備・視界の確保」が同率1位。ちなみに、より具体的には「制限速度以下を保つ」「ワイパーの早期使用」「早めのライト点灯」などの回答があったそうです。
やはり、雨で路面が滑りやすい梅雨の時期は、速度に注意して走る人も多いようです。また、視界も悪くなることから、降り始めから早めにワイパーを使ったり、夕方など周囲が暗くなる時間帯に、早めのライト点灯を心掛けている人も多いことが分かります。
●クルマの梅雨対策をしている人は約4割
調査では、次に、運転以外で、何かクルマに関わる梅雨対策をしているかどうかも質問しています。結果は、
・「していない」:60.6%
・「している」:39.4%
と、梅雨対策をしている人は約4割。やや少なめですね。調査では、さらに、梅雨対策をしている人たちへ、具体的にどんなことを行っているかも質問しており、結果は以下の通りになりました。
1位:「コーティング」 43.1%
2位:「ワイパー交換」 17.9%
3位:「湿気対策・エアコンの使用」 8.6%
4位:「雨具・傘入れを用意」 8.6%
5位:「マット・タオルを用意」 7.5%
6位:「屋根付き駐車場・車カバー」 3.9%
7位:「そのほか」:10.4%
最多だったのは、前述の通り「コーティング」。より具体的には、「窓ガラスに撥水コートをして見えやすくしている」「曇り止めスプレーをぬる」などの意見があったとか。フロントウインドウの視界をできるだけ確保するために、撥水や曇り止めのカー用品を使う人が多いようです。
また、2位となった「ワイパー交換」も大切ですよね。ワイパーには、ゴムの部分とゴムをガラス面に押しつける役割をするワイパーブレードがありますが、いずれも消耗品です。劣化しているとちゃんと雨水や汚れを拭き取ってくれず、視界が悪くなってしまいます。なお、ワイパーゴムは1年に1回、ワイパーブレードも1〜2年に1回は交換した方がいいといわれています。
ちなみに、「ワイパー交換」と回答した人には、「撥水対応ワイパーを使用する」といった人もいたのだとか。これは、ワイパーゴムに特殊な撥水成分を含ませたもので、ワイパーがフロントウインドウを往復することでガラス面へ撥水効果が生まれます。こうしたタイプなら、コーティングなどの手間も省けますから一石二鳥。梅雨の時期を契機に試してみるのも手ですね。
ともあれ、雨が多い梅雨の時期は、安全で快適なドライブをするための備えも大切。ここで紹介した例もぜひ参考にしてみて下さい。
(文:平塚 直樹 *写真はすべてイメージです)
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