■フルエレクトリック『Q4 e-tron』からインスパイアされたデザイン
アウディは現在、ミッドサイズ・クロスオーバーSUV「SQ5」次期型を開発中ですが、その最新プロトタイプが市街地に初出現しました。
同ブランドでは、2026年以降に発売される新型モデルすべてがEVになる予定ですが、その歴史的瞬間に至るまでの3年間で、SQ5を含む最後の内燃機関パフォーマンスモデルが復数登場予定となっています。
プロトタイプのフロントエンドでは、生産型ヘッドライトを装備、フルエレクトリック「Q4 e-tron」からインスパイアされたデザインを備えているように見えますが、燃焼エンジンを冷却するための機能的なグリルや、三角のコーナーエアインテークを備えていることは明らかです。
リアエンドでは、「S」モデルの象徴クワッドエキゾーストパイプをインストールしているほか、かなりスリムになったLEDテールライトも初めて確認できます。またクラムシェルテールゲートがなくなった結果、開口部は少し狭くなりますが、荷物を積み降ろしするのに十分な広さは保たれているようです。
キャビン内では、小型のデジタルインストルメントクラスターと、大型のタブレットタッチスクリーンを追加。ディスプレイはより大型化され、センターコンソールから突き出たレイアウトになります。またよりスポーティなステアリングホイール、グリップの高いシートなど、Sモデル専用トリムが期待できるでしょう。
パワートレインは、燃焼エンジンを搭載した最後のアウディパフォーマンスQ5世代となります。
2023年後半には、ユーロ7規制に準拠するようにクリーン化された4気筒ガソリン、およびディーゼルユニットの品揃えが期待されていますが、 SQ5 がV6エンジンを維持するのか、直列4気筒ダウンサイジングになるかは不明です。
そして最大の注目はBMW「X3 M」とメルセデス「AMG GLC 63」に対抗する最強「RS Q5」を発売するかどうかでしょう。
SQ5次期型のワールドプレミアは、2024年1月と予想されます。