■名実ともに世界最大規模のフェアレディZイベントに豪華ゲストも
往年の名車が次々と姿を消す中、脈々と受け継がれているのがニッサンの「Z」、そして「フェアレディ」ブランドです。
老いも若きも、スポーツカー好きを自負する方なら、きっと一度は憧れたことがあるのではないでしょうか?
筆者の場合は「Z32」全盛期に多感な青春時代を過ごしてきたので、特に思い入れが深いです。今見ても素直に美しいシルエットだと感じますし、当時は車両が高価で手が出なかったことをちょっぴり甘酸っぱく、懐かしく思い出してしまうのです(今もZ32は高値沸騰気味ですが)。
そんなフェアレディZを愛してやまぬオーナーたちが、年に一度集結するビッグイベントが「ADVANオールフェアレディZミーティング」です。
今年は5月5日(金・祝)、その前日まで熱戦が繰り広げられたスーパーGTの余韻も残る、富士スピードウェイのCGパークにて開催されました。コロナ禍におけるイベント規制も緩和されてからの初の実施ということで、たくさんの参加者・来場者・出展社に囲まれ、大いに盛り上がっていました!
メインの参加ユーザーエリアは型式などで分類されて、多数派のZ33、Z34はもちろん、Z32、Z31、S30もまだまだ現役。Zの先祖となるSP/SRといった国宝級のクラシックカーも並び、とても華やかな雰囲気に包まれていました。
まだ街で見かけることも少ない、最新のRZ34オーナーも10台以上がエントリーです。
会場内を歩いてみて感じるのは、ユーザー年齢層の広さ。現役当時を知らないであろう20歳代のファンがZ32に乗っていたり、古いZを新車当時から大事にしていると思われるオールドファンがいたり。いずれもZを愛する者ばかりという共通の思いがあるせいか、ほのぼのしたムードが印象的でした。
ゲストには、ニッサンの田村宏志さん、OBの中村史郎さんといったマスターピースをはじめ、レジェンドドライバーの北野元さん、星野一義さん、柳田春人さん、そして現役ドライバー勢では松田次生さんなど、このイベントでしか実現することのない面々が勢揃い。
トークショーでは昔の苦労話や裏話が聞けて、Zファンも大満足の内容となっていました。
ホシノインパルはもちろん、HKS、セントラル20、フジツボなど、Zにゆかりのあるチューニングメーカーやショップもブースを多数出展。
最新のRZ34パーツはもちろん、オールドZのレストアメニューなども紹介され、Zのカスタマイズにおける熱い取り組みは衰えを知らない状況でした。
豪華賞品がもらえるじゃんけん大会や、富士の本コースをマイカーのZで走ることができる体験走行も大好評で、新旧のZがずらりと隊列をなして走り抜けていく様は、感動を覚えるものでした。
RZ34が登場したことで、再び脚光を浴びているフェアレディZの存在。ニッポンを代表するスポーツモデルとして、今後も後世に残していきたいものです!
(文・写真:TOKYO CIAO MEDIA)