■車名に「アヴァンタイム」が21年ぶり復活の噂も
ルノーは現在、SUVとして復活した「エスパス」のクーペ版となるクロスオーバークーペSUVを開発中ですが、その最新プロトタイプをカメラが捉えました。
エスパス新型は、これまでのミニバンスタイルから一転、SUV「オーストラル」のロングバージョンとしてリボーンしました。
捉えたプロトタイプのフロントエンドには、新生エスパスと似たスリムなヘッドライトを装備。フロントバンパーには垂直方向のブーメラン型のくぼみが配置されています。一見エアインテークやLEDデイタイムランニングライトと思えますが、それらとは違う何かであることがわかりました。現段階ではっきりはしませんが、市販型では、エスパスと異なるフロントマスクになる可能性がありそです。
側面では、Cピラーを拡大すると、オーストラルやエスパスと同様に、ベルトラインがDピラーと水平に交差するように急激に曲がりくねっているように見えます。またリアエンドでは、スポーティなルーフスポイラーや、流麗なクーペルーフが確認できます。
キャビン内では、5シーターモデルなどでも広く採用されている、ルノー「OpenRデジタルコックピット」を継承していると考えて間違いないでしょう。
市販型では、「CMF-CD」基盤とパワートレインオプションを、オーストラルやエスパスと共有する可能性が高いようです。おそらく、1.2リットル直列3気筒ターボチャージャーと電気モーター、および2kWhリチウムイオンバッテリーを備えたハイブリッドシステムを搭載。セットアップの合計出力は200ps、最大トルク205Nmを発揮すると思われていましたが、最新情報では、最大280psを発揮する可能性があるといいます。
この新型クーペSUVのデビューは2024年前半とみられ、車名は「アヴァンタイム」を筆頭候補に、「オーストラルクーペ」などが予想されています。アヴァンタイムは、フレームレスドアとヘッドライト上部の「アイブロウ」インテークを備えた、個性的デザインの2ドアの高級GTミニバンとして、2001年から2003年のわずか3年間販売されていたモデルで、復活すれば実に21年ぶりとなります。