新型EVは「エチュード」か?ロータス「エレトレ」のセダン版を開発中

■スプリットヘッドライトを装備、グリルがよりスリムに

ロータスは現在、欧州EセグメントEVセダン「タイプ133」(社内コード)を開発中ですが、その最新プロトタイプがニュルブルクリンク高速テストに姿を見せました。

ロータス タイプ133 市販化プロトタイプ スパイショット
ロータス タイプ133 市販化プロトタイプ スパイショット

ロータスは2022年にはスポーツカー「エミーラ」を発売し、ブランド初の電動SUV「エレトレ」も発表。

さらに2025年には、欧州DセグメントSUV「タイプ134」、2026年にはEVスポーツカー「タイプ135」の導入も計画されており、新型EVラッシュとなります。

この2台の前にデビューするのが「タイプ133」です。

ロータス タイプ133 市販化プロトタイプ スパイショット
ロータス タイプ133 市販化プロトタイプ スパイショット

2月には黒と黄色のユニークなカラーリングプロトタイプを捉えましたが、今回は白と黒のポピュラーなカモフラージュをまとっています。

市販型デザインも徐々に判明しており、スプリットヘッドライトを装備するなど、クロスオーバー「Eletre」(エレトレ)とデザインを共有することがわかりました。

また下部の照明ユニットに接続するグリルがよりスリムに、L字型ヘッドライトを上部に配置し、下部バンパー開口部はひし型であることが確認できます。

側面では、切り詰められたボンネット、デジタルサイドミラー、フラッシュドアハンドルを装備、流れるようなベルトラインや流線型ボディワークが特徴的です。さらに緩やかに傾斜したルーフには、LiDARシステムのように見えるコンポーネントも見てとれます。

ロータス タイプ133 市販化プロトタイプ スパイショット
ロータス タイプ133 市販化プロトタイプ スパイショット

フロントエンドに比べ、リアエンドは開発が遅れている印象ですが、全幅のLEDライトバー、開口部のあるエアロダイナミックバンパーなど、こちらもエレトレにインスパイアされたデザインが予想されます。

パワートレインもエレトレと共有される可能性があります。つまり、112kWhのバッテリーパックを積み、最高出力612ps・最大トルク710Nmを発揮するデュアルモーター全輪駆動システムが期待できるということです。

より高いパフォーマンスを求める顧客には、最高出力905ps・最大トルク726Nmを発揮する「R」が選択可能です。エレトレRは0-100km/h加速2.95秒ですが、タイプ133ではボディ形状や重量のアドバンテージから2.8秒程度まで縮められそうです。

タイプ133は、800Vの電気アーキテクチャと350kW DCの急速充電機能も装備。市販型の車名は「Envya」(エンヴィア)を初め、「Etude」(エチュード)が商標登録されています。どちらにしても、ロータスの命名法に従い「E」で始まりますが、「エチュード」が有力だといいます。

(APOLLO)

この記事の著者

APOLLO 近影

APOLLO

アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
続きを見る
閉じる