「HONDA」への通勤にも便利! 日本最新の路面電車「宇都宮ライトレール」が試運転を開始

●2023年8月の開業へ向けて全区間が完成

日本で一番新しい路面電車、宇都宮ライトレールの最後の工事区間だったグリーンスタジアム前停留場〜芳賀・高根沢工業団地停留場間が完成し、この区間の試運転が4月27日から始まりました。

本田技研工業栃木体育館をバックに試運転をする宇都宮ライトレールHU300形「ライトライン」
本田技研工業栃木体育館をバックに試運転をする宇都宮ライトレールHU300形「ライトライン」

宇都宮ライトレールは宇都宮駅東口停留場〜芳賀・高根沢工業団地停留場間を結ぶ路線です。沿線には清原工業団地やニュータウンのゆいの杜、そして終点芳賀・高根沢工業団地停留場はHONDA生産企画統括部・パワートレイン生産企画統括部の北門前にあり、バス、自動車に代わる通勤手段として期待されています。

HONDAの北門前にある芳賀・高根沢工業団地停留場に停車中の「ライトライン」
HONDAの北門前にある芳賀・高根沢工業団地停留場に停車中の「ライトライン」

試運転は工事が最初に完成した宇都宮駅東口停留場〜平石停留場間で2022年11月からスタート。宇都宮駅東口停留場では宇都宮ライトレールで運行する超低床車両HU300形「ライトライン」の見学会を開催しました。

2022年11月には宇都宮駅東口停留場で「ライトライン」の見学会を実施しました
2022年11月には宇都宮駅東口停留場で「ライトライン」の見学会を実施しました

続いて2023年3月1日から平石停留場〜グリーンスタジアム前停留場間での新運転を開始しました。4月3日からはこの区間で習熟運転を開始。これは運転士が本線上で車両を運転する訓練のことで、平日に1日10往復程度運転しています。

現在、習熟運転は平石停留場〜グリーンスタジアム前停留場間で行っています
現在、習熟運転は平石停留場〜グリーンスタジアム前停留場間で行っています

4月27日から始まったグリーンスタジアム前停留場〜芳賀・高根沢工業団地停留場間は新型コロナウイルス感染症の拡大の影響により工事が遅れていた区間です。特に立体交差による道路の移設など工事が大がかりだった野高谷町交差点区間の工事が2023年3月に完成しました。

野高谷町交差点の立体交差を通過する試運転列車
野高谷町交差点の立体交差を通過する試運転列車

宇都宮ライトレールの開業は8月と発表されていて、今後は全区間を通した試運転、習熟運転を行う予定です。

(ぬまっち)

この記事の著者

ぬまっち(松沼 猛) 近影

ぬまっち(松沼 猛)

1968年生まれ1993~2013年まで三栄書房に在籍し、自動車誌、二輪誌、モータースポーツ誌、鉄道誌に関わる。2013年に独立。現在は編集プロダクション、ATCの代表取締役。子ども向け鉄道誌鉄おも!の編集長を務める傍ら、自動車誌、バイク誌、鉄道誌、WEB媒体に寄稿している。
過去に編集長を務めた雑誌はレーシングオン、WRCプラス、No.1カーガイド、鉄道のテクノロジー、レイル・マガジン。4駆ターボをこよなく愛し、ランエボII、ランエボVを乗り継いで、現在はBL5レガシィB4 GTスペックB(走行18万km!)で各地に出没しています。
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