■「御朱印集め」の感覚で、各地の峠ステッカーをコレクション
走るのが大好きなドライバーにとって、ワインディングロードを駆け抜ける歓びは「人馬一体」の感覚を味わえる至福の時。
そんな「峠」を守りつつ、地元を活性化させたいという願いからスタートした「ジャパン峠プロジェクト」(以下、JTPと表記します)の取り組みをご存知でしょうか?
発起人は、イラストやデザインを手がけるクリエイターの野口浩之さん。
「自分が若い頃からお世話になってきた峠に恩返しして、そこを盛り上げていきたい!」という思いが芽生えて、「何か、訪れた証になるような記念品があればいいのでは?」と、各地の峠オリジナルステッカーやグッズを製作。地元の売店やレストハウスなどに置いて販売する活動をスタートしました。徐々に協力してくれるお店も増えて、2023年4月時点で全国80ヵ所もの峠が参加しているそうです。
女性を中心に浸透している、神社や寺院の「御朱印集め」のような感覚で、各地の峠ステッカーをコレクションするというのが楽しみとなった、JTPのファンも増えています。
ステッカー収集がきっかけとなって、まだ訪れたことのない峠に足を運んでみたり、そこでステッカーを買うついでにお食事を楽しんだり、名産品をお土産に買って帰ったり。
そんな経済波及効果も生まれて、野口さんの描く「峠の活性化」に貢献しているようです。
JTPや、その思いに共感した企業が中心となって、峠のツーリングやミーティングも定期的に開催されており、2023年の4月にも、東名高速の海老名サービスエリアで集合し、箱根方面を巡るツーリング企画が行われました。
ちょうどこの時は、アネスト岩田ターンパイク箱根の峠ステッカーが新発売される当日ということで、大観山のアネスト岩田スカイラウンジには、多くのJTPファンが詰めかけてステッカーを購入していました。
ツーリング参加者に話を聞くと、「オーナーズクラブのオフ会やショップ主催の大きなイベントも楽しいとは思いますが、人付き合いやスケジュール調整などが面倒に感じる方もいますよね。でも峠ステッカー集めなら、時間がある時にフラッと一人でも動けるし、気楽なところがいいですね」との意見も。
確かに、イベントはどうしても週末が中心になりますから、平日しか休めない方にとっては参加のハードルが高く感じられるもの。その点、峠ステッカーの収集なら、いつでも気軽に誰でも参加できるのが魅力です。
皆さんも、マナーを守って正しくワインディングを走り、訪問の証として峠ステッカーを購入する。そんな新しいクルマの遊び方を始めてみませんか?
JTPでは有料会員制のファンクラブ「JTP MEMBER’S」もあり、メンバー限定で閲覧できるサイトを展開しているそうですので、気になる方はJTPのホームページをご覧ください。
(文・写真:TOKYO CIAO MEDIA)
【関連リンク】
ジャパン峠プロジェクト公式サイト(無料)
https://www.tohge-project.jp