BMW「i5ツーリング」市販型に高性能モデル「M」を設定。EVワゴン市場は白熱する時代へ

■「iX M60」と同じデュアルモーター全輪駆動システムを採用で619ps

BMWは現在、5シリーズセダンの電動版となる「i5セダン」を開発中ですが、その派生ワゴンとなる「i5ツーリング」最新プロトタイプをカメラが捉えました。

BMW i5 ツーリング市販型プロトタイプ スパイショット
BMW i5 ツーリング市販型プロトタイプ スパイショット

i5セダンはすでにプロトタイプが公式リークされているほか、ツーリングを設定することを発表していますが、プロトタイプはまだ未公開です。

欧州では現在、エレクトリックワゴン市場が熱くなっており、プジョーは昨2022年9月に発表した「e-305 SW」の出荷を開始、プラットフォームと電動システムを308と共有するオペル/ボクスホール「アストラ スポーツツアラー」や、2023年にはVW「ID. Space Vizzionコンセプト」の市販バージョン(ID.7と予想)、アウディ「A6 Avant e-tron」など、続々と市販化が期待されており、EVワゴン市場が白熱の様相をみせてきました。

BMW i5 ツーリング市販型プロトタイプ スパイショット
BMW i5 ツーリング市販型プロトタイプ スパイショット

スウェーデンの氷上で捉えたプロトタイプは、まだディテールを隠していますが、「Electrified Vehicle」と記されたドアのステッカーに加えて、ブランクオフのグリルと排気管がないことから、ICEの5シリーズではなく、i5であることは間違いないでしょう。

また、大型のフロントブレーキローターとレッドキャリパーから判断すると、噂の最強モデル「i5 M60」の可能性が高いです。フロントフェンダーの偽装テープの下に「M」バッジが隠れていると思われ、少なくともMスポーツパッケージを備えているはずです。

また、プロトタイプの1台にはスポーティな外観のサイドミラーが付いていることに気づきますが、実はこれ、以前のピュア「M」が装備していたものなのです。

側面では、オーバーハングがかなり長いことがわかりますが、これはi5が内燃エンジンの5シリーズと同じCLARプラットフォームを共有しているからで、フラッシュドアハンドルも確認できます。

BMW i5 ツーリング市販型プロトタイプ スパイショット
BMW i5 ツーリング市販型プロトタイプ スパイショット

2024年「5シリーズ」は、iDrive 8.5 インフォテインメントシステムを搭載する最初のBMWとなり、ほぼすべての既存モデルと同じように、左右に並べた画面を備え、最新のソフトウェア持ちます。

ほとんどの機能へのアクセスがタッチスクリーンに移動されるため、センターコンソールには従来のボタンがほとんどないはずです。おそらく市販型では、14.9インチのセンターディスプレイと12.3インチのデジタルインストルメントクラスターが装備されると思われます。

i5のパワートレインは、シングルモーター搭載の「i5 40」から始まる可能性が高く、上位「i5 M60」では「iX M60」と同じデュアルモーター全輪駆動システムを採用。最高出力は現在のピュアMモデルと同レベルの619psにも達すると予想されます。

i5ツーリングは、2024年春、世界市場で発売される予定となっています。

(APOLLO)

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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