■マイルドハイブリッドテクノロジー採用の2.0リットル直列4気筒ターボチャージャーエンジンなど
メルセデス・ベンツは現在、主力セダン「Eクラス」次期型を開発中ですが、その派生クロスオーバー「Eクラス オールテレーン」市販型プロトタイプを、カメラが初めて捉えました。
Eクラス オールテレーンは、同ブランド史上初のクロスオーバーモデルとして2017年に初めて導入されました。2020年には大幅改良が実施されていますが、いよいよ第二世代へ移行されます。
捉えたプロトタイプは、クロスオーバーらしくホイールアーチに黒いプラスチックのクラッディングを装着。車高はリフトアップされていますが、プロトタイプではそこまで高くされていないようです。
おそらく、さまざまなレベルの高さに調整可能な「Airmatic」エアサスペンションが採用されると思われ、より低い設定にしている可能性があります。
フロントエンドには、ベースのEクラス次期型同様に、スリムなヘッドライトを装備。内部にはハーフカップのLEDデイタイムランニングライトもみられます。
グリルは現行型と比べると若干拡大されているようです。当然のことながら、「4Matic」全輪駆動が標準となり、通常の「4Matic Eクラスワゴン」には存在しない、ダイナミック・セレクト・ドライビングモードメニューで「オールテレーン(全地形)」モードがセレクトできます。
キャビン内は、先行公開された公式写真でも見られたように、次期型ではダッシュボードに3つのディスプレイ「MBUXハイパースクリーン」を配置。アクティブ・アンビエン・ライティングは、曲のリズムに応じてキャビンの照明を調整することが可能です。
パワートレインは未だ不明ですが、Eクラス次期型と共有するなら、マイルドハイブリッドテクノロジーを搭載した2.0リットル直列4気筒ターボチャージャーエンジンを搭載、最高出力258ps・最大トルク400Nmを発揮します。
そのほか、最高出力320ps、最大トルク520Nmを発揮する3.0リットル直列6気筒ターボチャージャーエンジンの改良バージョンをラインアップするなど、何らかの電動化は濃厚で、すべて MHEVテクノロジーと9速オートマチック「9G-Tronic」トランスミッションを備えます。
Eクラス新型は今春デビューし、年末までに発売される予定ですが、オールテレーン仕様はステーションワゴンの後で、早くとも2023年終わりになるでしょう。