トヨタ「ハイラックス」と激突! ラムの新型コンパクトピックアップ「1200」、年内デビューか?

■ジープ コマンダー「スモールワイド4×4 LWB」アーキテクチャを採用

ラム(RAM)はニューヨークモーターショー2023にて、新型EVピックアップトラック「1500 REV」を公開したばかりですが、新型のコンパクトピックアップの開発にも着手しています。

ラム 1200 市販型プロトタイプ スパイショット
ラム 1200 市販型プロトタイプ スパイショット

RAMは、FCA(フィアット・クライスラー・オートモービル)がラムブランドとして販売する大型ピックアップトラックです。以前はクライスラーがダッジブランドで販売していましたが、現在は独立してラムブランドで販売されています。

ラム 1200 市販型プロトタイプ スパイショット
ラム 1200 市販型プロトタイプ スパイショット

このプロトタイプは「Project 291」として知られているRAMの全く新しいピックアップトラックですが、これまでのプロトタイプから大きく変化、あの黒い箱型ダンボール偽装を脱いで、市販型ボディで出現しました。

リアベッドエリアは、Cピラーとリアウインドウの形状を目立たなくするために、依然としてカモフラージュがなされていますが、ジープのような丸いダミーヘッドライトと、フィアット「トロ」から供給されたテールライトは削除され、それぞれ市販型コンポーネントが装着されています。

側面では、ホイールアーチが四角くはっきりとした特徴を持っていることがわかるほか、後部エンドに近づくにつれてウエストラインが高くなり、リアドアの後ろが矢印の形にカットされている様子もうかがえます。

ラム 1200 市販型プロトタイプ スパイショット
ラム 1200 市販型プロトタイプ スパイショット

フロントエンドでは、スリムなヘッドライトの形状を確認、3本スラットの入ったグリルを装備し、後部では、バンパー両サイドに円形の排気管が突き出ているのがわかります。

現在RAMは米国市場において、フルサイズの「1500」「2500」、および「3500」をラインアップ、スモールでは「700」と「1000」が存在していますが、この新型ピックアップトラックはこの中間に位置。市販型では「1200」また「Dakota」が候補にあがっています。

1200はかつて、三菱「トライトン」のリバッジネームとして中東地域で販売されていたピックアップトラックの名称で、2016年から2019年まで使用されていおり、「1200」が採用されれば4年振りの復活となりますが、その車名の行方に注目です。

市販型では、ジープコマンダーも支えている「スモールワイド4×4 LWB」アーキテクチャを採用。パワートレインには、少なくとも2つの異なるパワートレインが利用可能となります。

ひとつは、2.0リットル直列4気筒ターボチャージャー「タイガーシャーク」エンジンの最新バージョンで、最高出力200ps以上、ZF製の9速オートマチックトランスミッションと組み合わされます。

もうひとつは、2.2リットル直列4気筒マルチジェットIIターボディーゼルエンジンで、最高出力203psを発揮。同じくZF製9速ATと組み合わされます。

RAM新型ピックアップ市販型は、2024年モデルとして2023年後半にデビューが予定されており、市場では、トヨタ「ハイラックス」や、ヒョンデ「サンタクルーズ」と戦うことになるでしょう。

(APOLLO)

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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