三菱のピックアップトラック・新型「トライトン」のコンセプトモデル「MITSUBISHI XRT Concept」を参考出品【バンコク国際モーターショー2023】

■ラリーなど悪路走破性をイメージしたタフなエクステリアやカモフラージュが目を惹く

「MITSUBISHI XRT Concept」のエクステリア
「MITSUBISHI XRT Concept」のエクステリア

2023年4月2日まで一般公開されている「バンコク国際モーターショー2023」。

三菱自動車は、新型ピックアップトラック「トライトン(一部地域ではLC200として販売されている)」のコンセプトカー「MITSUBISHI XRT Concept」を参考出品しています。

「MITSUBISHI XRT Concept」のフロントマスク
「MITSUBISHI XRT Concept」のフロントマスク

トライトンは、タイのレムチャバン工場で生産されていて、世界約150ヵ国に輸出されている世界戦略車。

約9年ぶりにフルモデルチェンジを受けて6代目になる新型トライトンは、2023年度内にタイに投入された後に、アセアンやオセアニアなどに順次展開されていく予定になっています。

「MITSUBISHI XRT Concept」のリヤビュー
「MITSUBISHI XRT Concept」のリヤビュー

新型トライトンのコンセプトモデルである「MITSUBISHI XRT Concept」は、精悍な表情と厚みのあるフードからつながる水平基調の力強いシルエットが目を惹きます。

前後オーバーフェンダーやマッドテレインタイヤなどにより、過酷なラリーを走破する力強さ、大地を疾走する躍動感も抱かせます。

「MITSUBISHI XRT Concept」のサイドビュー
「MITSUBISHI XRT Concept」のサイドビュー

また、ボディ全体に溶岩のエネルギーを内包する岩石をモチーフにしたという力強いカモフラージュ・パターンを用意。サイドには「ラリーアート」のブランドアイコンである10本線のグラフィックが配置され、三菱らしいラリーや走りへの情熱が表現されています。

なお、三菱自動車が技術支援するチーム三菱ラリーアートは、新型トライトンをベースとした改造クロスカントリー車両(T1仕様)で、「アジアクロスカントリーラリー2023」に大会2連覇を目指して参戦する予定。

「アジアクロスカントリーラリー」は、27回の開催実績を持つアセアン最大規模のクロスカントリーラリーイベントです。2023年の8月中旬に、タイを中心にラオスへ至る総走行距離2000km以上の過酷なコースで競われる予定になっています。

「MITSUBISHI XRT Concept」の外観
「MITSUBISHI XRT Concept」の外観

2002~2003年のダカールラリーで2連覇した三菱自動車の増岡 浩氏が総監督を引き続き務め、エンジニアが事前テストやラリー本番に帯同してサポートすることになります。

「MITSUBISHI XRT Concept」の外観
「MITSUBISHI XRT Concept」の外観

同社の加藤隆雄社長は、「2023年度は、トライトンの全面改良や新型コンパクトSUVの投入など、アセアン事業を加速させていく重要な年になります。新型トライトンは、世界中で厳しい耐久試験を実施するとともに、ラリーでの知見も活かされていて、開発も順調です。これらの新型車の投入を機に、さらなる成長に向けて邁進していきます」とコメントしています。

(塚田 勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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