VW「パサート」次期型、ワゴンボディの優雅で美しいロングルーフをスクープ

■ホイールベースが劇的に増加、セダンは廃止が濃厚に

フォルクスワーゲン(VW)が現在開発を進める主力モデル「パサート」の派生ワゴン、「パサート ヴァリアント」次期型の最新プロトタイプをカメラが捉えました。

VW パサート ヴァリアント 次期型プロトタイプ スパイショット
VW パサート ヴァリアント 次期型プロトタイプ スパイショット

現行型パサート(B8型)は2015年にデビュー、これが8年ぶりのフルモデルチェンジとなります。社内コード「B9」と呼ばれる次期型プロトタイプは、まだまだボディ前後をダミーコンポーネントとステッカーで偽装しています。

しかし、ホイールベースが劇的に増加され、サイドビューからは浅いウインドウ、緩やかに傾斜するルーフラインが見てとれるなど、長く、低く、かなりスポーティで優雅なボディスタイルが確認できます。

VW パサート ヴァリアント 次期型プロトタイプ スパイショット
VW パサート ヴァリアント 次期型プロトタイプ スパイショット

フロントエンドでは、スリムなヘッドライトはグリルに接続されず、バンパーエアインテークは角が上向きにカールしたデザインを採用、「笑顔のステーションワゴン」となるようです。

キャビン内では、ゴルフよりIDブランドとの共通点を多く見受けられます。ID.7 コンセプトで以前に発表された、新しい正方形のインフォテインメントスクリーンタブレットがダッシュの中央に配置されるのが特徴で、シフトレバーは従来型ではフロントアームレストに非常に近いセンターコンソールに配置されていますが、次期型ではステアリングコラムに取り付けられるようです。

パワートレインはエレクトリック化はされませんが、1.5リットル直列4気筒ガソリンエンジンに電気モーターを組み合わせたPHEVがラインアップされ、排出ガスを抑えるために48ボルトのマイルドハイブリッド技術によって補強されます。

VWは、2030年までに欧州での販売の70%を電気自動車にすることを計画しており、次期型は燃焼式エンジンを搭載する最後のパサートとなる可能性があります。

ワールドプレミアは2023年内と予想。プラットフォームを共有する第4世代のシュコダ「スペルブ」と合わせて、スロバキアのブラチスラバで生産予定となっていますが、次期型ではパサート セダンの廃止が濃厚となっています。

(APOLLO)

この記事の著者

APOLLO 近影

APOLLO

アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
続きを見る
閉じる