■ルノー、日産、三菱アライアンスの 「CMF-CD」プラットフォームを採用
ルノーが現在開発中の主力ミニバン「エスパス」次期型の最新プロトタイプをカメラが捉えました。
初代エスパスは欧州初のミニバンとして1984年に発売、当時欧州では珍しかったその斬新なボディスタイルから、瞬く間にベストセラーとなりました。
第5世代となる現行型は2015年に登場、これが8年ぶりのフルモデルチェンジとなります。
最大の注目は、これまでのミニバンスタイルを捨て、2列5人乗りと3列7人乗りのクロスオーバーSUVとして登場することです。実質的にはSUV「オーストラル」のロングバージョンとなりますが、フロントとリアのデザインを新設計し登場する予定で、最近ではトヨタ「ハイランダー」と「グランドハイランダー」でもみられた関係性といえます。
ワールドプレミア前、最後のスパイショットと思われるプロトタイプは、発表が近い割には厳重にカモフラージュされています。
足回りにはボルトオン式ホイールアーチエクステンダーが装着されていますが、これまでのプロトタイプではみられなかったものです。この偽装の理由は、これがエスパスのプロトタイプではなく、別のものであると信じ込ませようとする偽装の可能性もありますが、ホイールアーチにいくつかの修正がなされることを示唆していると判断していいでしょう。
次期型では、ルノー、日産、三菱アライアンスの 「CMF-CD」プラットフォームを採用。日産「エクストレイル」や、三菱「アウトランダー」とは兄弟モデルとなります。ボディサイズは、全長4.72m(185.8インチ)になると言われています。
近年のクルマは、一般的に次世代モデルでサイズが大きくなる傾向がありますが、エスパスは、現行型ミニバンよりも14cm(5.5インチ)短くなるため、それに当てはまらないようです。
しかし次期型SUVでは、よりコンパクトになったにもかかわらず2.48m(97.6インチ)の室内長が以前よりもわずかに大きくなることがわかっており、実用性が高められます。
ボンネットの下では、以前リリースされたティザーイメージから、「ESPACE」最後の「E」がゴールドで仕上げられたバッジが確認できました。
これは、ターボチャージャー付きの1.2リッターガソリンエンジンと電気モーターを組み合わせて、160psまたは200psの出力を発揮する、小型のオーストラルからハイブリッドパワートレインを継承することを示唆しています。
更に最新情報では、最高出力140psと160psを発揮する、1.3リットルマイルドハイブリッドガソリンエンジンをオーストラルと共有する可能性もあるといいます。
次期型デビューまであとわずか、オーストラルとどんなデザインの相違がみられるのか期待したいですね。