国内マイチェンはどうなる? トヨタが「ヤリス」の改良型を海外で発表

■マイナーチェンジで「ハンマーヘッド」モチーフを採用

新型ヤリスのエクステリア(タイ仕様)
新型ヤリスのエクステリア(タイ仕様)

3代目まで“ヴィッツ”の名称で販売され、2020年2月のフルモデルチェンジで車名が海外向けに統一された「ヤリス」。

そんな同車には国内仕様とは別に、海外で独自の進化を遂げているヤリスが存在しており、2023年3月初旬にタイでマイナーチェンジモデルが公開されました。

今回のマイチェンでは、フロントバンパーなどエアロパーツが異なる「プレスト」「キアロ」「ルッソ」の3タイプも同時公開。

車体サイズが全長4,160mm×全幅1,730mm×全高1,500mmと、日本版ヤリスよりも一回り大きいのが特徴です。

新型ヤリスのエクステリア
新型ヤリスのエクステリア

グレードとしてはエントリーモデルのスポーツ、ミドルグレードのスマート、上級モデルのプレミアム、最上級モデルのプレミアムSの4仕様が設定されており、車両価格は日本円換算で約218万円~約270万円。

駆動方式は2WDで専用プラットフォームを採用。1.2L直4 NA仕様のエンジン(92ps/11.1kgm)とCVTを組み合わせています。

「ハンマーヘッド」タイプのフロントマスクを採用
「ハンマーヘッド」タイプのフロントマスクを採用

新型ではフロントマスクに同社のトレンドとなっているハンマーヘッド風のモチーフを採用しており、プロジェクターLEDヘッドランプにL字型のデイタイム・ランニングライトを組み合わせるなど、国内仕様のヤリスに比べて、より迫力を増したデザインとなっています。

新型ヤリスのリヤビュー
新型ヤリスのリヤビュー

カーボンファイバーパターンをあしらったリヤバンパー・ディフューザーには4箇所フィンを設けてスポーティさを演出。

またインテリアには、9インチのタッチスクリーンやパノラミックビューモニターを装備。後席用にUSB Type-Cの電源コネクターも装備しています。

新型ヤリスのインテリア
新型ヤリスのインテリア

ルームミラー一体型ドライブレコーダーをラインナップしており、安全面では、ブラインドスポットモニターやリヤクロストラフィックアラート、アラウンドビューモニターを含む最新の「Toyota Safety Sense」を搭載。

ボディカラーは新色「セメントグレーメタリック」を含む12パターンから選択可能。

このように、日本仕様と異なるタイ市場向けのヤリスですが、現地ユーザーからのウケは良いようで、国内ユーザーからもこちらの方が格好いいとの声があることから、2023年12月に予想されている国内版のマイナーチェンジでフロントマスクにどんな意匠変更が施されるかが注目されます。

Avanti Yasunori

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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