次期トヨタ「カムリ」は本格スポーツセダンになって2023年内に登場?

■ハンマーヘッド顔の採用でスポーティさを強調

次期カムリのフロントマスク(筆者予想)
次期カムリのフロントマスク(筆者予想)

2017年開催の米デトロイトショーでデビューした、10代目となるトヨタのハイブリッドセダン「カムリ」。同年7月には日本でも発売され、エクステリアに“キーンルック”の進化版を導入。

TNGAによる「GA-K」プラットフォームを新たに採用しており、パワートレーンも一新しています。

現行カムリのエクステリア
現行カムリのエクステリア

全長、全幅、ホイールベースの拡大に加え、車高を下げることで、それまでの大人しいイメージからスポーティなデザインに変身を図っています。

2022年8月には一部改良が実施されましたが、そんな同車もすでにデビューから6年近くが経過しており、フルモデルチェンジが噂されるようになりました。

●新型ではプラットフォーム、パワートレーンも進化

次期モデルではスポーティ度がいっそう増すようで、フロントマスクにはbZ4Xを皮切りに新型クラウン新型プリウスで採用され、次期C-HRにも採用予定の“ハンマーヘッド”デザインが導入される模様。

新型クラウン「スポーツ」のエクステリア(筆者予想含む)
新型クラウン「スポーツ」のエクステリア(筆者予想含む)

これにより、新型クラウン・シリーズの4ドアスポーツSUV“クラウン スポーツ”似の顔つきになるようで、現行カムリのスポーティな走りを予感させる低重心なスタイリングを継承した、まさにクラウン スポーツのセダン版といったデザインが予想されます。

新型クラウン「スポーツ」のリヤビュー(筆者予想含む)
新型クラウン「スポーツ」のリヤビュー(筆者予想含む)

クラウン スポーツとの相違点として、細幅ラジエターグリル中央にトヨタ統一マークが設定され、バンパー開口部の形状を差別化。

逆にリヤ周りでは、LEDテールランプの形状に類似性が見られるようです。

次期カムリのボリューム感溢れるサイドビュー(筆者予想)
次期カムリのボリューム感溢れるサイドビュー(筆者予想)

ボディサイドはクラウン スポーツと同様に、前後フェンダーの張り出し感を強調したボリューミーな造形が期待できそう。

専用意匠のアロイホイールを採用し、ボディ後部はラゲッジドアを有するセダンらしい意匠に。

●2023年内にワールドプレミア。PHEVも存在?

プラットフォームは現行カムリやレクサスNX、RAV4、ハリアー等が使用する従来版「GA-K」に対し、新型クラウン(クロスオーバー)と同様に進化版「GA-K」を採用する可能性が高そう。

現行カムリのインテリア
現行カムリのインテリア

またパワートレーンについては、第5世代ハイブリッドシステムに一新。安全装備も最新のトヨタセーフティセンス搭載が見込まれます。

FF仕様の場合、現行のA25A-FXS型エンジン(2.5L直4 178ps/22.5kgm)+モーター(120ps/20.6kgm)に代わり、新型クラウンに搭載の改良版(2.5L直4 186ps/22.5kgm)+モーター(119.6ps/20.6kgm)を搭載。

ハイブリッドとしてのシステム最高出力は、211psから234psへと向上する見込みで、新型プリウスのようなハイパワーバージョンのPHEV登場も期待できそうです。

次期カムリのワールドプレミアは2023年内と予想され、今後の発売に向けた動きが注目されます。

Avanti Yasunori

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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