■3つのモーターを搭載、システム合計で最高出力751馬力を発揮
先日、マセラティ「グランカブリオ」新型プロトタイプをスクープしたばかりですが、今度はそのフルエレクトリック版となる「グランカブリオ フォルゴーレ」市販型をスクープしました。
イタリア語で「稲妻」を意味する「フォルゴーレ」は、マセラティの電動モデルに特化した新ブランドです。
第1弾がこのグラントゥーリズモであり、同社にとって初のフルEVモデルとなりましたが、そのオープンモデルとなるのが「グランカブリオ フォルゴーレ」です。
プロトタイプは、グリル中央のブランドエンブレム「トライデント」を誇らしげに露出。下部バンパーのコーナーベントに注目すると、完全に閉じられているほか、後部に排気口もなく滑らかな処理が施されています。
さらに、左テールライトの真下を見ると大きな充電ポートを発見。「グラントゥーリズモ フォルゴーレ」と同じ場所にあるため、このプロトタイプはフルエレクトリックであることは間違いないでしょう。
クーペのグラントゥーリズモとの主な違いは、リトラクタブル・ハードトップではない、ソフトトップのフォールディング(折りたたみ)ルーフにあります。特にリアのクォーターパネルが微調整され、デッキリッドが異なるのが特徴となっています。
グランカブリオの内部をまだよく見ていませんが、カブリオモデルがクーペと大きく異なることはなく、ダッシュボードの中央に積み上げられた一連のタッチスクリーンがセンターコンソールにまで達するレイアウトが予想されます。
グラントゥーリズモ フォルゴーレのパワートレインは、3つのモーター(後部に2基、前部に1基)が搭載されており、システム合計で最高出力751馬力を発揮します。このレイアウトがグランカブリオ フォルゴーレでも流用され、最高出力は745psを発揮、ライバルとなるメルセデスAMG「SL63」の595psを圧倒するでしょう。
グランカブリオ フォルゴーレのワールドプレミアは、2023年内と予想されています。