ロイヤルエンフィールドが350cc・空冷単気筒バイク戦線に新型「ハンター350」を国内投入

■ホンダ大ヒットモデル「GB350」の対抗馬となるか?

クラシカルなスタイルに空冷単気筒エンジンを搭載するスポーツバイクは、依然として高い人気を誇っています。

特に、350cc・単気筒エンジンを搭載するホンダの「GB350」などは、ヴィンテージ感溢れるスタイルと、街から長距離ツーリングまで、幅広く対応する快適性などにより、多くのバイク好きから支持を受けている大ヒットモデルです。

ハンター350のレべル・ブルー
ハンター350のレべル・ブルー

そんなGB350の対抗馬として、イギリス発祥の老舗バイクブランドであるロイヤルエンフィールドが、2023年3月7日(火)から国内販売を開始したのが「ハンター350」です。

同社の350ccモデルには、従来から「メテオ350」や「クラシック350」がありますが、新型のハンター350は前後17インチホイールの採用で軽快な走りを実現。

レトロさと現代的なスタイリッシュさを融合させたデザインと相まって、特に、街中で楽しく乗れるバイクだといいます。

●前後17インチホイールで街を軽快に走る

ハンター350は、2022年より海外で先行発売されている新型スポーツモデルです。インドでは発売からわずか6ヵ月間で10万台以上を販売。ロイヤルエンフィールドにおけるベストセラーモデルになったといいます。

ハンター350のエンジン
ハンター350のエンジン

エンジンには、クルーザー風スタイルのメテオ250や、ビンテージ感が特徴のクラシック350と同様の349cc・空冷単気筒を搭載。最高出力14.9kW(20ps)/6100rpm、最大トルク27Nm(1.73kgf・m)/4,000rpmを発揮し、低回転から発生するトルクフルなパワーと、歯切れの良いエキゾーストサウンドが味わえます。

ハンター350のフロントまわり
ハンター350のフロントまわり

足まわりでは、前後17インチのアルミキャストホイールを採用。フロント110/70×17、リヤ140/70×17のワイドなチューブレスタイヤをマッチングします。

従来モデルのメテオ250がフロント19インチ+リヤ17インチ、クラシック350がフロント19インチ+リヤ18インチのホイールを採用するのに対し、前後17インチホイールとしたハンター350は、より軽快な走りを実現。

特にストリートでは、混雑した市街地や入り組んだ裏路地などでも俊敏で、快適な乗り心地を体感できるといいます。

●全6種類のラインアップを用意

フロントサスに装着されたフォークブーツなど、見た目は昔ながらのバイク的な雰囲気を持つハンター350ですが、メーターにはデジタルとアナログを融合した多機能タイプを装備します。

ハンター350のメーター
ハンター350のメーター

丸型のシンプルなデザインながら、スピード計などをアナログ式に、中央の液晶画面にはオドやトリップ、シフトインジケーター、時計などを表示可能とし、高い利便性も誇ります。

またハンドルまわりにも、クラシカルで操作性に優れたロータリー式スイッチに加え、USB充電ポートを装備することで、スマートフォンなどの充電も可能です。

レべル・レッド
レべル・レッド

ラインアップには、Dapper(ダッパー)とRebel(レべル)という2つのバリエーションを用意。ボディカラーは、Dapperがダッパー・グレー、ダッパー・ホワイト、ダッパー・アッシュの3種類、Rebelはレべル・ブルー、レべル・レッド、レべル・ブラックの3種類を設定し、合計6種類のカラーで展開します。

価格(税込)は、Dapperシリーズが65万7800円、Rebelシリーズが66万4400円。

ホンダ・GB350
ホンダ・GB350

ライバルといえるホンダ・GB350が55万円〜59万9000円ですから、価格はやや高めですが、より個性的なバイクに乗りたいライダーには最適かもしれませんね。

(文:平塚 直樹

この記事の著者

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平塚 直樹

自動車系の出版社3社を渡り歩き、流れ流れて今に至る「漂流」系フリーライター。実は、クリッカー運営母体の三栄にも在籍経験があり、10年前のクリッカー「創刊」時は、ちょっとエロい(?)カスタムカー雑誌の編集長をやっておりました。
現在は、WEBメディアをメインに紙媒体を少々、車選びやお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジーなどを中心に執筆しています。元々好きなバイクや最近気になるドローンなどにも進出中!
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