ポルシェ「タイカン クロスツーリスモ」改良型をスクープ。ファミリーモデル大刷新へ

■噂の1000ps「タイカンGT」はワゴンにも導入か

先日、ポルシェ初の量産フルエレクトリックサルーン「タイカン」改良型プロトタイプを捉えましたが、今度は派生ワゴンとなる「タイカン クロスツーリスモ」プロトタイプをキキャッチしました。

ポルシェ タイカン クロスツーリスモ 改良型プロトタイプ スパイショット
ポルシェ タイカン クロスツーリスモ 改良型プロトタイプ スパイショット

初代となる現行型タイカンは、2015年に「ミッションE」として初公開されました。市販型は2019年に導入され、4周年を迎えるにあたり初の大幅改良がなされます。

もちろん、サルーンだけでなく、「クロスツーリスモ」や「スポーツツーリスモ」など、ファミリー全モデルがリフレッシュされることになります。

ポルシェ タイカン クロスツーリスモ 改良型プロトタイプ スパイショット
ポルシェ タイカン クロスツーリスモ 改良型プロトタイプ スパイショット

サルーン開発車両と比較すると基本的なカモフラージュは同じですが、フロントスポイラーにアルミ素材を採用、ナンバープレート下のセンサーに違いが見られます。

後部でもバンパー、ディフューザーにアルミ素材が装備されているほか、ナンバープレート横にオレンジ色のステッカーが貼られた牽引フックが見られます。

改良型の目玉と見られるのが、ヘッドライトです。同社では、2022年12月に新開発のHDマトリックスLEDヘッドライトを発表。新ユニットでは現行モデルの2倍の明るさを持ち、約2,000フィート(600m)を照射します。

現行型では、「918」ハイパーカーからインスパイアされた中央のヘッドライトを囲む4つのDRLコンポーネントを特徴とするヘッドライトを装備しています。しかし新ユニットでは、クアッドLEDモチーフを保持しますが、中央のライトは完全に取り除かれ、4つの小さなLEDライトが採用されます。

新ヘッドライト技術のコア要素は、16,000個の個別に制御可能なマイクロLEDを含むマイクロチップです。各ランプユニットには4つの可視ライトがありますが、重要なのは両側にある2つの下部ライトで、各ヘッドライトポッドの外側のライトには広角レンズ、内側のライトには望遠レンズがあり、飛躍的に性能が向上しています。

ポルシェ タイカン クロスツーリスモ 改良型プロトタイプ スパイショット
ポルシェ タイカン クロスツーリスモ 改良型プロトタイプ スパイショット

ただし、サルーン開発車両と同様にスポーツツーリスモにも現行ヘッドライトユニットが装備されており、すべてのグレードに標準装備されるか、上位グレードのみ、あるいはオプション扱いとなるかも注目です。

最大の話題は、今回のフェイスリフトに新型の高性能バージョン「GT」が導入されるという噂です。すでに「TDI」バッジを付けたプロトタイプを捉えていますが、GTではタイカン初となるトリプルモーターを搭載、システム最高出力は1,000psを発揮すると見られています。現段階ではサルーンの開発車両のみしか発見されておらず、派生モデルへの設定がなされるのか、要注目です。

タイカン改良型のデビューは、2023年内と予想されますが、クロスツーリスモが同時に登場するかは不明となっています。

(APOLLO)

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APOLLO

アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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