ポルシェEVサルーン「タイカン」初の改良型、次世代HDマトリックスLEDを初採用

■現行モデルの2倍の明るさで約2,000フィート(600m)を照射

ポルシェは現在、ブランド初の量産フルエレクトリックモデル、「タイカン」ファミリー改良型を開発中ですが、スポーツセダン市販型の最新プロトタイプをカメラが捉えました。

ポルシェ タイカン 改良型プロトタイプ スパイショット
ポルシェ タイカン 改良型プロトタイプ スパイショット

現行型となる初代タイカンファミリーですが、2019年9月、第一弾としてスポーツセダンを発売。その後2021年3月にクロスツーリズム、同年11月にはスポーツツーリズムを導入、これが初の大幅改良となります。

ポルシェ タイカン 改良型プロトタイプ スパイショット
ポルシェ タイカン 改良型プロトタイプ スパイショット

スカンジナビアで捉えたプロトタイプは、一見現行モデルと変化はないようですが、フロントバンパーをよく見ると、ヘッドライトの下に配置されたエアインテークを隠すために、同色の偽装が施されています。黒いテープは中央まで伸びており、バンパー全体が新設計されると予想されます。

改良型の目玉の一つと噂されるのが、ヘッドライトです。

同社では、昨年12月に新開発のHDマトリックスLEDヘッドライトを発表。新ユニットでは現行モデルの2倍の明るさを持ち、約2,000フィート(600m)を照射します。現行型では、「918」ハイパーカーからインスパイアされた、中央のヘッドライトを囲む4つのDRLコンポーネントを特徴とするヘッドライトを装備しています。

しかし、新ユニットでは、クアッドLEDモチーフを保持しますが、中央のライトは完全に取り除かれ、4つの小さなLEDライトが採用されます。

新ヘッドライト技術のコア要素は、16,000個の個別に制御可能なマイクロLEDを含むマイクロチップです。各ランプユニットには4つの可視ライトがありますが、重要なのは両側にある2つの下部ライトで、各ヘッドライトポッドの外側のライトには広角レンズ、内側のライトには望遠レンズがあり、飛躍的に性能が向上しています。

但し、このプロトタイプには、現行ヘッドライトユニットが装備されており、すべてのグレードに標準装備されるか、上位グレードのみ、あるいはオプション扱いとなるかも注目です。

現行型パワートレインのラインアップは、最高出力408psのエントリーモデルに始まり、529psの「タイカンS」、598psの「タイカンGTS」、679psの「タイカンターボ」、760psの「タイカンターボS」で、キャリーオーバーされるかは現段階で不明です。

タイカン改良型のワールドプレミアは、2023年内と予想されます。

(APOLLO)

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APOLLO

アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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