BMWのエレクトリックワゴン「i5ツーリング」、上位モデルM60は最大619psのハードコアモデルに

■111.5kWhのバッテリーパックを搭載、デュアルモーター全輪駆動システム採用

BMWは現在、電動5シリーズ「i5」を開発していますが、その派生ワゴンとなる「i5ツーリング」最新プロトタイプをカメラが捉えました。

BMW i5ツーリング 市販型プロトタイプ スパイショット
BMW i5ツーリング 市販型プロトタイプ スパイショット

同社は先日、クロスオーバーSUV「X5」改良型を発表したばかりですが、もう一つの「5」メンバーである、次世代5シリーズファミリーの開発を続けています。

厳冬のフィンランド北部で捉えたプロトタイプは、ルーフを除いてすべてカモフラージュ。フロントバンパーには小さなフェイクボディパネルが取り付けられていますが、ヘッドライトとテールライトは、プロダクションコンポーネントと思われます。

また、電化車両を示すフロントドアの「Electrified Vehicle」ステッカー、排気管の無いリアバンパーを見れば、これがエレクトリックモデルであることは一目瞭然です。

BMW i5ツーリング 市販型プロトタイプ スパイショット
BMW i5ツーリング 市販型プロトタイプ スパイショット

市販型では、セダン、ツーリングともに分割されない、後部に流れるスイープバックヘッドライトを採用、キドニーグリルも通常サイズになります。また側面では、フラッシュマウントドアハンドルを採用、リアエンドには立体的なLEDテールライトが装備されます。

内部では、インフォテインメントシステムとデジタルダイヤルを組み合わせた曲面ディスプレイを搭載。スイッチギア、小型のシフター、大型のiDriveコントローラー、ステアリングホイールなどもすべて新設計されます。

5シリーズすべてのメンバーを支えるのは「CLAR」アーキテクチャです。これは、異なるパワートレインを備えたさまざまな種類のボディスタイルが、同じ組立ラインで生産されることを意味します。

次期型5シリーズツーリングには、最高出力380ps・最大トルク519Nmを発揮する3.0リットル直列6気筒ツインターボエンジンを含むさまざまなエンジンが用意されます。一方、i5ツーリングでは、「iX」と同様のパワートレインが予想され、111.5kWhのバッテリーパックを搭載、デュアルモーター全輪駆動システムにより最高出力540psを発揮するとみられます。

また、上位モデル「M 60」では「iX M60」と同じ電動システムを採用し、デュアルモーターによる全輪駆動で、最高出力は619psを発揮すると思われます。

i5ツーリングのデビューは2023年内と予想。現段階において、市場では数少ない電動ワゴンの1つとして誕生します。

(APOLLO)

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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