キャンピングカー「Puppy210」は全高・全幅を抑えて駐車場制限を解決。4人が就寝できる広さもあり【ジャパンキャンピングカーショー2023】

■全幅1740mm、全高2090mmに抑えたジャストサイズのキャブコン

キャンパー厚木が手がけるキャブコン(キャブコンバージョン)の「Puppy210(パピィ210)」は、ネーミングからも想像できるように、全高を2.1m(全高の数値は、2090mm)に抑えたモデル。そう、高さ2.1m制限がある立体駐車場などに入庫できるのが特徴なのです。

キャンパー厚木の「Puppy210(パピィ210)」
キャンパー厚木の「Puppy210(パピィ210)」

キャブコンは背が高くなりがちで、ゆとりある室内高を備える一方、駐車場の利用に制約があるなど、機動力の高さとトレードオフの関係になるのが一般的です。

十分な広さがあるダイネット部で食事も楽しめる
十分な広さがあるダイネット部で食事も楽しめる

外観からも分かるように、ベースはトヨタ・カムロード。

カムロード・ベースにしては車高が低くなっているのは、カムロードのラダーフレームとシェルとの差を極限まで詰めることで、低全高、低床化を実現したそう。重心高も下がることで、背の高いキャブコンにありがちな、高速道路や山道などでのふらつきも抑えることができるはず。

「Puppy210(パピィ210)」のリヤビュー
「Puppy210(パピィ210)」のリヤビュー

さらに、全幅も1740mmに抑えられているため、幅1.75m制限のある駐車場などにも対応します。

さらに、バンコンや軽キャンパーに多いポップアップルーフを、キャブコンである「Puppy210」に採用しているのも特徴のひとつ。ポップアップルーフを展開すると、室内高が2m近くになり、ポップアップルーフ内に1人就寝用のハンモックベッドも用意されています。

収納式のハンモックベッドも用意
収納式のハンモックベッドも用意

2列目シートとサードシートを展開するフロアベッドは、3人まで横になれます。子どもが2人いるファミリーなどに最適な1台になっています。

そのほか、シンクやFFヒーターなど標準装備も充実していて、ルームエアコンや冷蔵庫などもオプション設定するなど、ニーズに応じてアイテムの追加ができます。

ルームエアコンなどをオプション設定
ルームエアコンなどをオプション設定

「Puppy210」は、普段使いできるサイズに収まりつつ、キャブコンらしい広さにより、家族や仲間と休日をゆったり過ごせる個性派モデルになっています。

なお、展示車両は試作1号車のため、フレーム構造の変更、ルーフテントの換気窓、エントランステーブル高の200mm下げ、サードシートヘッドレストを2名用に拡張など、各装備の変更があります。

バッジドア。写真は試作車なので変更される可能性がある
バッジドア。写真は試作車なので変更される可能性がある

●ベース車:トヨタ・カムロード
●ボディサイズ:全長4850×全幅1740×全高2090mm
●搭載エンジン/トランスミッション:2000cc/6AT
●駆動方式:FF
●乗車定員/就寝人数:8名/4人
●標準装備:エアコン(シングル)、給水タンク19L、排水タンク47L、サブバッテリー(200Ah)、外部電源、ルーフベンチレーター、FFヒーター、カセットコンロ、遮光カーテン、シート下収納庫
●オプション:サイドオーニング、リヤ専用クーラー、トイレ、ルームエアコン、電気冷蔵庫、トリプルバッテリー1つ追加、オートドアロック(参考出品/販売予定)
●車両本体価格:764万5000円
●展示車両価格:815万6500円

(文・写真:塚田 勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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