■全幅1740mm、全高2090mmに抑えたジャストサイズのキャブコン
キャンパー厚木が手がけるキャブコン(キャブコンバージョン)の「Puppy210(パピィ210)」は、ネーミングからも想像できるように、全高を2.1m(全高の数値は、2090mm)に抑えたモデル。そう、高さ2.1m制限がある立体駐車場などに入庫できるのが特徴なのです。
キャブコンは背が高くなりがちで、ゆとりある室内高を備える一方、駐車場の利用に制約があるなど、機動力の高さとトレードオフの関係になるのが一般的です。
外観からも分かるように、ベースはトヨタ・カムロード。
カムロード・ベースにしては車高が低くなっているのは、カムロードのラダーフレームとシェルとの差を極限まで詰めることで、低全高、低床化を実現したそう。重心高も下がることで、背の高いキャブコンにありがちな、高速道路や山道などでのふらつきも抑えることができるはず。
さらに、全幅も1740mmに抑えられているため、幅1.75m制限のある駐車場などにも対応します。
さらに、バンコンや軽キャンパーに多いポップアップルーフを、キャブコンである「Puppy210」に採用しているのも特徴のひとつ。ポップアップルーフを展開すると、室内高が2m近くになり、ポップアップルーフ内に1人就寝用のハンモックベッドも用意されています。
2列目シートとサードシートを展開するフロアベッドは、3人まで横になれます。子どもが2人いるファミリーなどに最適な1台になっています。
そのほか、シンクやFFヒーターなど標準装備も充実していて、ルームエアコンや冷蔵庫などもオプション設定するなど、ニーズに応じてアイテムの追加ができます。
「Puppy210」は、普段使いできるサイズに収まりつつ、キャブコンらしい広さにより、家族や仲間と休日をゆったり過ごせる個性派モデルになっています。
なお、展示車両は試作1号車のため、フレーム構造の変更、ルーフテントの換気窓、エントランステーブル高の200mm下げ、サードシートヘッドレストを2名用に拡張など、各装備の変更があります。
●ベース車:トヨタ・カムロード
●ボディサイズ:全長4850×全幅1740×全高2090mm
●搭載エンジン/トランスミッション:2000cc/6AT
●駆動方式:FF
●乗車定員/就寝人数:8名/4人
●標準装備:エアコン(シングル)、給水タンク19L、排水タンク47L、サブバッテリー(200Ah)、外部電源、ルーフベンチレーター、FFヒーター、カセットコンロ、遮光カーテン、シート下収納庫
●オプション:サイドオーニング、リヤ専用クーラー、トイレ、ルームエアコン、電気冷蔵庫、トリプルバッテリー1つ追加、オートドアロック(参考出品/販売予定)
●車両本体価格:764万5000円
●展示車両価格:815万6500円
(文・写真:塚田 勝弘)