フォードの名もなき新型電動SUVプロトタイプを発見。上下2段のセパレート型ヘッドライトを装備?

■VWグループと提携、新世代EV向け車台の「MEB」プラットフォーム採用

フォードは2022年3月、フォルクスワーゲン(VW)グループとeモビリティ分野での提携を強化することを発表、新世代EV向けの「MEB」プラットフォームをベースにした新型モデルを開発中ですが、そのプロトタイプをカメラが初めて捉えました。

Ford クロスオーバー_005
フォード 新型EV クロスオーバー プロトタイプ スパイショット

ドイツ・ケルン市街地で捉えたプロトタイプは、厳重なカモフラージュが施されているため、スタイリングについては限られた結論しか導き出すことができませんが、フロントバンパーを除いてラインは全体的になめらかと言っていいでしょう。

Ford クロスオーバー_008
フォード 新型EV クロスオーバー プロトタイプ スパイショット

フロントエンドは完全に閉鎖されたグリルを装備、バンパー下部には比較的コンパクトな開口部が見られ、上下2段のセパレート型ヘッドライトか、セクションが分離された大きなランプが装備されているように見えます。

リアエンドでは、ウィンドウが比較的直立で、リアウィンドウとハッチバックには段差が確認できるほか、バンパーにはダミーディフューザーを装着しています。

電動パワートレインに関して詳細は不明ですが、フォードがこのセグメントのモデルの、近年のEVモデルの例にならえば、シングルモーター、前輪駆動、およびデュアルモーター、全輪駆動のバリエーションが利用可能になると予想されます。

昨年フォードは、2024年までに欧州に登場する9つの電気自動車を示唆しています。それらには、プーマのEVバージョン、マッハ E、「中型クロスオーバー」「スポーツ クロスオーバー」が含まれているほか、 残りの5台はバンです。今回捉えたプロトタイプは、この中の「中型クロスオーバー」と判断していいでしょう。

フォードによると、このモデルは2023年にヨーロッパで発売され、WLTPテストでの予測航続距離は500kmで、ドイツのケルンにあるブルーオーバルの工場でこの車両が製造される予定となっています。

この新型電動SUVに関する続報が入り次第、お伝えしていきます。

(APOLLO)

この記事の著者

APOLLO 近影

APOLLO

アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
続きを見る
閉じる