■プジョーの南米向けB-SUV「新世代」プロトタイプの可能性
厳冬のスカンジナビアの氷上で、一台の怪しいプロトタイプをカメラが捉えました。かなり厳重なカモフラージュがほどこされており、スタイリングはもちろん、メーカーさえも不明です。
しかし、よく見ると後輪センターキャップにプジョーのライオンロゴが確認できます。
また、グリルのパターンは少し異なって見えるものの、合金ホイール、LEDヘッドライト、下部バンパーインテーク、ドアハンドル、およびハイマウントテールライトなど、これらすべてのコンポーネントはプジョー2008現行型と酷似していることがわかります。
第2世代となる現行型2008は2019年に発売。そろそろフェイスリフトの時期ではありますが、次世代型には早いです。
調査を進めると、このプロトタイプは、南米市場向けのB-SUVの「新世代」であり、アルゼンチンのブエノスアイレスにあるエル パロマー工場で生産される可能性があることがわかりました。
プジョー2008のこのバージョンは、依然として「CMP」アーキテクチャに基づいており、ヨーロッパの対応するものと多くの共通点があります。
ただし、伝えられるところによると、南米の特定のニーズに適応するため、より安価な材料とさまざまなパワートレイン オプションを利用できるようになるといいます。また後者は、両方の会社がステランティスの傘下にあるため、フィアットから供給される可能性がありそうです。
今後のプジョー電動モデル戦略ですが、同ブランドでは、2年間で5台のEVを発売することを目標とする「E-Lion」プロジェクトを発表。さらに、そのほかの車両にも新しい48ボルトハイブリッドシステムを導入する予定となっています。
EVには、E-308、E-308 SW、E-408、E-3008、およびE-5008が含まれます。 E-308とE-308 SWは、156psの電気モーターを搭載し、248マイル(400km)以上の航続距離を予測しています。
また2023年後半に、プジョーはE-3008を電動クロスオーバーとして発売する計画をもっており、デュアルモーター構成を含む3つのパワートレインで提供します。予測される航続距離は434マイル(700km)。このモデルは、ステランティスの「STLA Medium」プラットフォームに載る予定となっています。
ハイブリッド技術は、プジョーの「PureTech」ガソリンエンジンで作動、28psを発生する電気モーターは、6速デュアルクラッチギアボックスに組み込まれており、ステムは2023年に、208、2008、308、3008、5008、および408で最初に採用されます。また2030年までに、ヨーロッパで販売するすべてのモデルをEVにする予定となっています。