■フロントには際立つスプリッターとウイングレット、新設計されたバンパーで武装
ポルシェは現在、フルエレクトリックサルーン「タイカン」のハイパフォーマンスモデルを開発していると見られますが、その最新プロトタイプをカメラが捉えました。
タイカン ターボは2019年にニュルブルクリンクを7分42秒で走り、世界最速の量産EVの称号を得ましたが、その後テスラ「モデルS ブラッド」が記録を更新、現在キングの座にいます。
モデルSブラッドは、3基の電気モーターを積み、システム合計出力は1,100psを発揮。その動力パフォーマンスは、0-100km/h加速を1.99秒で駆け抜ける強力モデルです。
対してライバル「タイカン」現行型では、ソフトウェアのアップデートだけではパワーが向上しない可能性があるといいます。バッテリーパックは少なくとも1,000hp(745kw)の電力を供給できるはずなのですが、タイカンは2モーターのため、パッケージングを新設計する必要があるようです。
スカンジナビアで捉えたプロトタイプは後部に「TDI」のバッジを装着、赤い「D」と「I」の文字は、より強力なディーゼルエンジンを搭載したフォルクスワーゲンモデルに使用されていますが、タイカンはEVのため、明らかなジョークと言えます。
フロントエンドでは際立つスプリッターとウイングレットを装備、新設計されたバンパーが見てとれます。側面からは、延長されたサイドスカート、大型ブレーキと分厚いタイヤを装着、後部座席の代わりにロールケージが確認できます。またリアエンドでは、大型の固定ウィングを装備しています。
車名は確定していませんが、市販型では3モーターの搭載が濃厚で、最高出力1,000ps以上を発揮。0-100km/h加速2秒未満、最高速度320km/hオーバーという驚愕のスペックを持つと予想。現在、最強モデル「ターボS」の最高出力751ps・最大トルク1050Nmを超え、フラッグシップモデルとなる可能性を秘めています。
ワールドプレミアの時期は不明ですが、狙うはニュルブルクリンク「世界最速量産EV」のレコードであることは間違いないでしょう。