ヤマハ発動機がデュアルレーン仕様の表面実装機「YRM20DL」を新たに発売

■搬送ロスやヘッド待機ロスを削減し、実生産性、面積生産性を向上

ヤマハ発動機は、電子部品実装関連機器である表面実装機の新製品「YRM20DL」を、2023年4月3日(月)に発売すると明らかにしました。表面実装機とは、エレクトロニクス製品に組み込まれる電子回路基板に、各種の電子部品が搭載される生産設備のことです。

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表面実装機の新製品「YRM20DL」

新製品の「YRM20DL」は、高速・高精度で汎用性に優れた主力万能型マウンター「YRM20」の基本性能がベース。新開発された高剛性デュアルレーンコンベアを備え、搬送ロスなどのさらなる削減を可能にしています。

これにより、実生産性・面積生産性の向上を実現したプレミアム高効率モジュラーになっています。

また、デュアルレーン生産では、前後同一幅基板搬送時で最大基板幅330mmまで対応。並行実装の場合は、最大基板長380mmまでは前後のヘッドがまったく干渉せずに稼働できるため、ヘッド待機ロスのない高効率実装を可能にしているそう。

さらに、搭載部品の吸着エリアと搭載エリアを近づけるなどのレイアウトの見直し、主軸動作制御の最適化、コンベアの剛性アップと補正機能のレベルアップなど、基本性能をより高めることで、クラス世界最速レベル(最適条件時)の圧倒的な生産性と、±15μm(Cpk≧1.0)の高精度搭載を達成しているそう。

同社では、表面実装機や印刷機、ディスペンサー、検査装置など、実装設備のフルラインナップメーカーである強みを活かし、理想のコンセプト「1 STOP SMART SOLUTION」を実現。ブラックボックスのないスムーズで高度な装置間連携により、実装工程の高効率化を総合的に実現するシステム「インテリジェントファクトリー」を推進。

今回の新製品がリリースされる背景には、パワートレインの電動化が急速に進む車載エレクトロニクスをはじめ、家電、パソコン、スマホなどのさまざまな製品の小型化、高密度化、高機能化、多様化などが進んでいます。製品サイクルの短期化もますます加速しています。

こうした状況に応じるべく、製造現場では、部品の極小化が進むとともに、柔軟性と効率性を備えた高性能、高効率な設備が投入され、生産能力の飛躍的な向上を果たしているそうです。

一方で、それらのスループット向上に伴い、生産時間に対する搬送時間など、価値を生み出していない固定値的ロスの比率が際立つようになっているそうです。

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デュアルレーンによる実装事例 (矢印はヘッドの動きを示す)

そんな中、ヤマハ発動機は、新世代プラットフォーム採用の最新主力マウンターである「YRM20」をデュアルレーン化した「YRM20DL」を新開発。並行実装による同種基板2枚搬送や異種基板2枚搬送、交互実装など、さまざまなデュアルレーン生産方式に対応できるため、多様な製品基板それぞれに最適な生産方式を選択運用することが可能になります。

これにより、高速大量生産から多品種少量生産までの多種多様なSMT生産ラインにおいて、搬送ロスなどの固定値ロスを大幅に削減可能とし、実生産性・面積生産性の向上を果たしています。

(塚田 勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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