マツダのラージ商品群第2弾「CX-90」初公開。日本導入は本当に無いの?

■「魂動デザイン」の躍動感と「引き算の美学」が採り入れられた、新型ミッドサイズクロスオーバーSUVの「CX-90」

●マツダのラージ商品群の第2弾

世界的なSUVブームが続く中、マツダも利益率が高いといわれるSUVの品揃えを強化しています。

マツダの北米事業を統括する「Mazda North American Operations(マツダノースアメリカンオペレーションズ)」は、2023年1月31日(現地時間)に、新型ミッドサイズクロスオーバーSUVの「MAZDA CX-90」を初公開しました。

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CX-90の走行シーン

先述したように、世界的なSUVブームが続いている中、マツダはラージ商品4モデルを2023年までに導入予定とアナウンス済みです。

なお、CX-60とCX-80のメイン市場はヨーロッパ、日本、そのほかの地域。CX-70とこのほど発表されたCX-90のメイン市場は、北米とそのほかの地域となっています。

新型CX-90は2022年に導入されたCX-60に続き、走行性能や環境性能を大幅に進化させたラージ商品群の第2弾。

同社は、ラージ商品群の導入によって、各マーケットの特性やユーザーニーズに応えるSUVラインアップを拡充することで、ブランド力を高め、電動化をはじめとした「CASE」対応に備える狙いもありそう。

新型CX-90は、メインマーケットとする北米のニーズを踏まえて新たに開発され、「For the Voyage of your life(人生の航海のために)」というコンセプトが掲げられています。マツダが大切している運転する楽しさ、家族や友人など多人数でのドライブをさらに特別なものにする快適性や機能性を備えています。

さらに、安全性能も向上したワイドボディ3列シートSUVとして、マツダの新たな最上級モデルとして今春、米国を皮切りに導入されます。

CX-90のエクステリアデザインは、「魂動(こどう)」デザインに基づき生命感が表現されているそう。同時に、最近のトレンドである「引き算の美学」によるシンプルな造形美も目を惹きます。ダイナミックで堂々としたスタンスも印象的です。

一方のインテリアは、整然とした上質な空間の中に、天然素材や光の動きを織り込みながら、キャビン全体で日本の美意識を表現したそう。

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CX-90のリヤビュー

搭載されるパワートレインは、48Vマイルドハイブリッドが組み合わされた新開発の3.3L直列6気筒ガソリンターボエンジンと、2.5L直列4気筒ガソリンエンジン搭載のプラグインハイブリッドシステム「e-SKYACTIV PHEV」。後輪駆動ベースの新世代アーキテクチャーとの組み合わせにより、意のままの走りと優れた環境性能を実現。

また、乗員全員に快適なキャビンを提供することも重視されていて、すべてのシートに十分なゆとりを持たせ、サードシートには、3人掛け用シートや専用の空調吹出し口が設定されています。さらに、北米市場などえ欠かせないトーイング性能の強化など、同マーケットでの使われ方にもマッチします。

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CX-90のテールランプ

運転に必要な情報を直感的に認識できる「シースルービュー」や、大型「アクティブドライビングディスプレイ」が用意され、安心、安全にも配慮されています。

日本市場への導入ついては、現時点ではないでしょう。しかし、CX-8の行く末も含めて市場ニーズが高まれば、可能性もゼロではないかもしれません。

(塚田 勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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