APOLLO 
■クワッドエキゾーストパイプがパフォーマンスモデルの証
アウディは現在、欧州Dセグメント「A4」次期型を開発中ですが、そのワゴンモデルとなる「A4アバント」市販型の最新プロトタイプをカメラが捉えました。
豪雪のフィンランド北部で捉えたプロトタイプは、ヒュンダイに似たスリムで幅の広いグリルを装備。下部バンパーにはワイドな台形のエアインテーク、両コーナーには三角のインテークを配置、外縁に垂直エアカーテンを収容しています。
リアエンドは大掛かりなカモフラージュがほどこされており、ディテールは不明です。しかし、クワッドエキゾーストパイプをインストールしていることから、このプロトタイプがベースのA4ではなく、高性能な「S」モデルであることを示唆しています。
側面では、シャープなショルダーライン、フラッシュドアハンドル、より急勾配のルーフなどが確認できます。
キャビン内の画像は「Q5」次期型プロトタイプのものですが、iPadに似た2つの画面が確認できます。1つはゲージクラスター用で、もう1つはインフォテインメント用。おそらくA4でも、これとほぼ同様のレイアウトが予想されます。
ここで一つの大きな疑問が浮上しました。これまでA4、S4、RS4、PEHVなど、多数のA4次期型プロトタイプを捉えてきましたが、奇妙なことにすべてワゴンの「アバント」なのです。
現在のところ、アウディがA4セダンを廃止するという情報は入っていきていませんが、VW「パサート」が次期型でワゴン専用モデルになることを心に留めておくべきでしょう。
次期型A4ファミリーは、VWグループの「MLB Evo」プラットフォームのアップデートバージョンを採用します。S4のパワートレインは、最高出力349ps・最大トルク500Nmを発揮する3.0リットルV型6気筒ターボチャージャーエンジンがキャリーオーバーされる見込みですが、ハイブリッドが組み合わされる可能性があり、その場合、最高出力は400ps近くまで向上すると噂されています。
A4次期型のデビューは2023年内と予想されますが、果たしてセダンは継続されるのか、それともアバントのみの設定となるのか、A4の未来が注目されます。
