MINI「クロスオーバー」次期型、ヘッドライトやテールライトがこれまでにないデザインへ

■テールライトはユニオンジャックからピクセルスタイルのLEDに

MINI「クロスオーバー」(海外名:カントリーマン)次期型プロトタイプを初めて捉えてから数ヶ月が経過、最新プロトタイプでは、カモフラージュがかなり削ぎ落とされてきています。

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MINI クロスオーバー 次期型プロトタイプ スパイショット

豪雪のスカンジナビアを走行するプロトタイプのフロントエンドでは、円形ではなくなった新デザインの生産型ヘッドライトを装備。点灯しており見えづらいですが、内部には水平のLEDデイタイムランニングライトを備えています。また幅の広いグリルと上下二分割されたエアインテークも確認できます。

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MINI クロスオーバー 次期型プロトタイプ スパイショット

側面では、顕著なショルダーライン、流線型のボディワーク、フラッシュマウントドアハンドル、分厚いCピラーなどが見てとれます。足回りでは、赤いブレーキキャリパーが見られないため、先日捉えた高性能JCWではなさそうです。

ハイライトを締めくくるのは、より際立つリアスポイラーと、新設計されたピクセルスタイルのLEDテールライトです。

後者は、水平方向のブレーキライトバーと、方向指示器として機能するセンター セクションを特徴としています。バンパー下部にはエキゾーストパイプが見当たりませんが、電気自動車を示すステッカーが見当たらないため、隠されていると思われます。

キャビン内のダッシュボード中央には、現行型とは異なる突き出た巨大なフローティング・ラウンドスクリーンを配置。円形のタッチスクリーンは、小さなデジタル・インストルメントクラスターと、ヘッドアップディスプレイを操作します。

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MINI クロスオーバー 次期型プロトタイプ スパイショット

次期型では、BMW「2シリーズ アクティブツアラー」でデビューした、前輪駆動プラットフォーム「FAAR」の進化版を採用。BMW「X1」「X2」第2世代と兄弟となり、ICE(内燃機関)をはじめ、PHEV、およびBEVのパワートレインに対応します。また、全長は200mm(7.5~8.0インチ)延長され、4.5m(177インチ)まで拡大、MINI史上最大のボディサイズとなります。

パワートレインは幅広いラインアップとなりそうですが、BMW 「X1」と、より密接な関係になるとみられ、ICEモデルでは、最高出力244ps・最大トルク400Nmを発揮する2.0リットル直列4気筒ターボチャージャーエンジンをBMW X1と共有。フルエレクトリックバージョンでも、BMW「iX 1」を反映、64.7kWhのバッテリーパックを積み、デュアルモーターの全輪駆動システムに電力を供給、最高出力313ps・最大トルク494Nmを発揮すると思われます。

MINIクロスオーバー次期型のワールドプレミアは、2023年内と予想されます。

(APOLLO)

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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