新緑の行楽=足利・谷川岳方面には最後のチャンス?特急列車・国鉄形185系がまさかの復活!

■国鉄特急形電車185系の特急は、これが最後の見納めか?

●185系の特急運用は2年振り

JR東日本は、1月20日に春の臨時列車運転計画を発表。臨時特急「あしかが大藤まつり号」「谷川岳もぐら」「谷川岳ループ」に、国鉄形の185系電車を使用することが明らかになりました。185系を使用した特急列車は2年ぶりとなります。

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2年振りに特急列車に使用される185系

185系は国鉄時代の1981〜1982年に製造された特急形電車で、伊豆への行楽特急「踊り子」や、北関東エリアの特急列車を中心に活躍。1996年からは横浜線・中央本線の臨時特急「はまかいじ」にも使用されました。

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北関東エリアの特急に使用していた185系を置き換えた651系1000番代

しかし、北関東エリアの特急列車は2014〜2016年に、常磐線「スーパーひたち」から転用改造された651系1000番代に置き換えられて撤退。「はまかいじ」も2019年に運行を終了しました。「踊り子」運用は2020〜2021年に、E257系2000番代・2500番代に置き換えられました。これにより、185系を使用した特急列車が消滅し、定期運用も終了しました。

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「踊り子」用185系を置き換えたE257系2000番代

2023年3月18日のダイヤ改正から北関東の特急列車に使用している651系1000番代をE257系5500番代に置き換えます。その関係かは分かりませんが、2022年はE257系5500番代を使用した特急「あしかが大藤まつり号に2023年は185系が充当されることになりました。

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185系は快速「足利藤まつり号」「あしかが大藤まつり号」に使用されていました

185系特急「あしかが大藤まつり号」は4月22・23日と5月3〜6日に大船〜桐生間を1往復します。

「谷川岳もぐら」「谷川岳ループ」は2022年まで485系「リゾートやまどり」を使用した臨時快速として大宮〜越後湯沢間を運行していました。

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快速「谷川岳もぐら」「谷川岳ループ」に使用されていた485系「リゾートやまどり」

下り列車の「谷川岳もぐら」は、新清水トンネル内にホームがある土合駅に停車して、もぐら駅の探索ができます。上り列車の「谷川岳ループ」は、松川ループ・湯檜曽ループを楽しめる列車です。しかし、2022年で「リゾートやまどり」が引退したため、2023年は185系の担当となり、特急列車に格上げされることになりました。

かつて、新清水トンネルと松川ループ・湯檜曽ループを185系特急「谷川」「水上」「新雪」が通過していましたが、久々に185系の特急がこの区間を通過することになります。

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湯檜曽ループを通過する185系特急「谷川」

特急「谷川岳もぐら」「谷川岳ループ」は、6月3・4・17・18日に運転します。

臨時ではありますが、国鉄特急形電車185系を使用した特急列車が復活するということで、注目されることは必至。とは言え、185系は徐々に数を減らしているので、これが最後のチャンスになるかも知れません。

(ぬまっち)

 

この記事の著者

ぬまっち(松沼 猛) 近影

ぬまっち(松沼 猛)

1968年生まれ1993~2013年まで三栄書房に在籍し、自動車誌、二輪誌、モータースポーツ誌、鉄道誌に関わる。2013年に独立。現在は編集プロダクション、ATCの代表取締役。子ども向け鉄道誌鉄おも!の編集長を務める傍ら、自動車誌、バイク誌、鉄道誌、WEB媒体に寄稿している。
過去に編集長を務めた雑誌はレーシングオン、WRCプラス、No.1カーガイド、鉄道のテクノロジー、レイル・マガジン。4駆ターボをこよなく愛し、ランエボII、ランエボVを乗り継いで、現在はBL5レガシィB4 GTスペックB(走行18万km!)で各地に出没しています。
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