スズキがEVコンセプトモデルの「eVX」をインドで世界初公開。世界戦略車第1弾となるSUVコンセプト

■エスクードよりもひとまわり大きなSUV

2023年1月11日、スズキはEVコンセプトモデルの「eVX」をワールドプレミアしました。公開されたのは、スズキの主力市場であるインドです。同日からインド・デリー近郊で開催されている「Auto Expo 2023」において、スズキのEVコンセプトモデル「eVX」が、マルチ・スズキ・インディア社のブースで世界初公開されました。

スズキ eVX
スズキが世界初公開したバッテリーEVコンセプトカーのeVX

「eVX」は、2025年までに市販化が計画されているスズキのEV世界戦略車第1弾のコンセプトモデルです。ボディサイズは、全長4300mm×全幅1800mm×全高1600mm。航続距離は550km(インドMIDCモード測定値)。

スズキ eVX
コンセプトカー「eVX」のリヤビュー

スズキでは、エスクードよりもひとまわり大きなSUVになっています。なお、同社は、2017年11月にインド市場向けのEV投入に関する覚書をトヨタとの間で締結しています。

その後もトヨタと共同開発したEVを2025年までにインドに投入するという一部報道もあり、「eVX」はその流れによって生まれたコンセプトモデルと想像できます。

スズキ eVX
コンセプトカー「eVX」のサイドビュー

スズキは、グランドビターラをはじめ、S-CROSSなどのSUVを世界各国に投入。EVの「eVX」もスズキのDNAである本格4WDの力強さと、最新のEVとしての先進性を融合させたそう。同時に、ひと目でスズキのSUVとわかるエクステリアに仕立てられています。

また、スズキがもつ4WD技術をさらに進化させ、スズキのSUVに相応しい本格的な走りを目指すとしています。

スズキ eVX
コンセプトカー「eVX」のフロントマスク

鈴木俊宏社長は「Auto Expo 2023」において、「EVの世界戦略車第1弾として、SUVのコンセプトカーのeVXを初めてお披露目させていただきます。スズキグループでは、地球温暖化の対応は、企業活動における重要課題と位置付けています。温室効果ガスの排出量削減に向けて、グローバルで様々な取り組みを進めています。これからもスズキは、世界各国の状況やユーザーの使い勝手を考慮した、本当に価値ある製品を提供し続けてまいります」とコメント。

なお、現時点で日本への導入は明らかにされていません。

●ボディサイズ;全長4300mm×全幅1800mm×全高1600mm
●電池容量:60kWh
●航続距離:550km(インドMIDCモード測定値)

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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