■デビューは5月か。「ヤリスクロス」と「bZ4X」の中間的サイズに
トヨタは現在、人気クロスオーバーSUV「C-HR」の次期型を開発中と見られますが、その市販型プロトタイプをカメラが初めて捉えました。
トヨタは2022年12月、コンパクト・クロスオーバーSUV「C-HR」の次期型とみられる「C-HRプロローグ」コンセプトを発表しました。
今回目撃したプロトタイプはその市販型と見られ、「ヤリスクロス」と「bZ4X」の中間的サイズに見えたという情報が入っています。
ヨーロッパの路上で捉えたプロトタイプは、厳重なカモフラージュがほどこされているものの、そのシルエットがC-HR プロローグに酷似しています。
すでにトヨタは次期型にハイブリッドとプラグインハイブリッドのバリエーションを設定することを発表していますが、ナンバー「1145」を付けたプロトタイプは、フルエレクトリックモデルのように、密閉されたグリルを模したノーズが確認できます。
もう1台のプロトタイプには、コンセプトモデルと異なるハニカムメッシュパターンのグリルが見てとれます。またリアバンパー右側に配された排気口らしきパーツが、ボンネットの下に燃焼エンジンが存在することを示唆しています。
フロントエンドでは、トヨタの新デザイン「ハンマーヘッド」を採用したヘッドライトの一部が確認できます。
リアエンドはコンセプトモデルより垂直に見えますが、よく見るとパネルを装着して最終デザインをカモフラージュしていることもわかります。また、コンセプトモデルと似たルーフスポイラー、アグレッシブなボンネットが備わっている模様です。
キャビン内の画像はありませんが、カメラマンによるとふたつの個別のディスプレイを搭載していたと証言。デュアルスクリーンをひとつのユニットに組み合わせた BMWやメルセデス・ベンツなどのハイエンドブランドとは異なるレイアウトが予想されます。
予想されるパワートレインは、1.8リットル直列4気筒+電気モーターのハイブリッド、および2.0リットル直列4気筒+電気モーターのプラグインハイブリッドですが、その後にフルエレクトリックバージョンの導入も噂されています。
プラットフォームは「GA-C」(カローラ、C-HRなどに採用)と「eTNGA」(bZ4xで採用)の要素を組み合わせて、PHEVパワートレインとの互換性を持たせた、トヨタ最新の「E3」アーキテクチャを採用する可能性があるといいます。
C-HR次期型のワールドプレミアは、2023年5月と予想されています。