【追悼企画】ケン・ブロック、あなたの走りは最高にカッコよかった!魅了されたライターが選ぶオススメ動画

■僕らはこの動画に熱狂した

のんびり過ごしていた2023年のお正月、SNSでショッキングなニュースを見つけました。あのケン・ブロック氏がスノーモービルの事故で亡くなったというのです。クルマ好き、特にラリーやドリフト、エクストリーム系の走りが好きなひとならご存じでしょう。ケン・ブロック氏といえば、動画『GYMKHANA(ジムカーナ)』シリーズでたびたびファンを魅了してきたドライバーです。

じつは、ケン・ブロック氏の動画『GYMKHANA』シリーズの紹介記事をClicccarに書いて、日本で最初にバズったのは私じゃないかと思っています(勘違いかもしれませんが)。当時、私は毎朝海外の自動車情報サイトを見てまわるのが日課だったんですが、2012年7月10日に、各国の自動車関連サイトで、この『GYMKHANA FIVE』が猛烈な勢いで話題になってたんです。サンフランシスコの一般道を封鎖して、ケン・ブロック氏が縦横無尽に走りまわるもので、サンフランシスコの街の魅力も感じられるいっぽうで、空撮あり、バレットタイム撮影ありと、ぜいたくな技術を使って10分近い動画となっていました。「こりゃすげえ!」と思った私は、すぐに記事を書いて、編集長に「早くアップしてください」とメールを送りました。おかげでけっこうな数の人に記事、つまり動画を見てもらえたと思っています。まぁ、動画自体がすごいので、僕が記事を書かなくてもすぐに話題になったでしょうけど。

この動画の再生回数は1億回以上。まさにケン・ブロック氏を世界的に有名にした動画だったのではないでしょうか? 同時に世界中のラリードライバー、ドリフトドライバー、スタントドライバーが嫉妬したにちがいありません。「こんなのやってみてえー!」って。それでは、まずその『GYMKHANA FIVE』をどうぞ。

●GYMKHANA FIVE以前の動画

上の動画は『FIVE』なので、シリーズ最初じゃないんですね。『FIVE』以前の動画も紹介しておきましょう。

●ユニークなクルマも登場した『SIX』以降

『GYMKHANA FIVE』の大成功から、新作が出るたびに一気に注目を集めるようになったケン・ブロック氏の動画。『SIX』以降も紹介しましょう。特に、『SEVEN』では旧車のマスタングが激走したりして、またこれまでとはちがった退廃的な雰囲気も楽しめます。

 

●パイクスピークや中国の峠道も爆走

ケン・ブロック氏が運転する『GYMKHANA』シリーズはいちおう『TEN』で終わりになったようで、そのあとは、ヒルクライムを行う『CLIMBKHANA』シリーズ、そしてEVでラスベガスを爆走する『ELECTRIKHANA』も公開します。EVでの走行はサイバー感バツグンで、これまたカッコいい。

なお、『GYMKHANA』シリーズは、ケン・ブロック氏の友人であるトラビス・パストラーナ氏がドライバーを引き継いで2022年にも新作が公開されています。

私はケン・ブロック氏本人にはお会いしたことがないのですが、これまで何度も記事は書かせていただきました。そして、エクストリーム動画に魅了され続けてきました。毎回、各ステージの魅力を生かした構成で、無駄なBGMを使わずにエンジン音やスキール音を存分に聞かせ、こけおどしの映像演出を行わずに走りそのもので魅せるという手法はいつでもソリッドな迫力と爽快感を味わわせてくれました。

ご冥福をお祈りいたします。

(まめ蔵)

この記事の著者

まめ蔵 近影

まめ蔵

東京都下の農村(現在は住宅地に変わった)で生まれ育ったフリーライター。昭和40年代中盤生まれで『機動戦士ガンダム』、『キャプテン翼』ブームのまっただ中にいた世代にあたる。趣味はランニング、水泳、サッカー観戦、バイク。
好きな酒はビール(夏場)、日本酒(秋~春)、ワイン(洋食時)など。苦手な食べ物はほとんどなく、ゲテモノ以外はなんでもいける。所有する乗り物は普通乗用車、大型自動二輪車、原付二種バイク、シティサイクル、一輪車。得意ジャンルは、D1(ドリフト)、チューニングパーツ、極端な機械、サッカー、海外の動画、北多摩の文化など。
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